21年型 聖宝さん と 真雅さん その169「ダッシュ!壹演!」 | 平安な妄想「聖宝さんと真雅さん」

平安な妄想「聖宝さんと真雅さん」

何故か頭の中で
聖宝さんと真雅さんが、、、

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

本日も妄想にお付き合いください。


聖宝さん「お師さん。そんなに修行を

 嫌がっとったらありがたい法力も

 身に付きませんよ。」


真雅さん「ん?法力とかいらんけど。」


聖宝さん「ほなけどお師さんは清和天皇の

 聖体を保持するお役目でしょ。

 法力がないとイカンでしょ。」


真雅さん「はっ?わしはな毎日毎日

 天皇の為に修法をしておる。

 聖体を保持してくれるんは帝ご自身に

 ついておられるありがたい仏さまや

 神様じゃがな。

 わしはその方々にお祈りしとる

 だけなんよ。」



聖宝さん「そやけど、そんなお役目やと

 法力が必要な時もあるでしょ。」


真雅さん「この時代、法力によって

 目に見えるほどの功徳を示すんが

 確かに流行っとったけどな。」


聖宝さん「そうでしょ。比叡山には

 飛び抜けて法力を持つもんが

 つぎつきと現れてますがな。」


真雅さん「東寺には聖宝がおる。

 それで充分やろ。」


聖宝さん「いや、わしはそんなんのために

 仏法を極めたいわけちゃいますから。」


真雅さん「せっかく弟子を育てても

 なかなか一筋縄ではいかんが。

 そんなときは壹演じゃの。」


聖宝さん「壹演師匠といえば、もともとは

 貴族やった方ですな。」


真雅さん「そや。内舎人ゆうてな、

 嵯峨天皇にお使えしとった。

 親族の不幸で出家されてな。

 その後、真如さんのお供をして

 入唐までされとる。」


聖宝さん「うわっ、入唐!うらやましい。

 しかも元々は宮中に使えとったのに。」


真雅さん「真如さんの世話役は嫌やって

 ゆうとった癖に。」


聖宝さん「いや、まあ、確かに。

 で、壹演さんは入唐して、、、」


真雅さん「天竺には向かわずに帰って

 来てな。山崎辺りで真言の修行して

 日夜金剛般若経を読誦したようや。」



聖宝さん「元々は嵯峨天皇に使え、

 出家して真如師匠の弟子になった

 ゆうだけでもなかなかの有名人。

 そこに金剛般若経ですか。」


真雅さん「山崎から淀川近辺を自由に

 動き、金剛般若経を極めとったゆんも

 ええやろ。」


聖宝さん「ええって、なにがですか?」


真雅さん「何がって、、、、内裏に

 ハヤブサが巣を作ったことがあってな。

 帝が気にして陰陽師に占わせたんよ。」



聖宝さん「はあ?急になんの話?」


真雅さん「吉兆やゆうてくれたらええのに

 聖宝みたいに気のきかんやつでな。

 『天皇が重き物忌をなさらねば

 ならないことです』とかゆうんよ。」


聖宝さん「それこそお師さんの出番や

 ないですか!!」


真雅さん「アホか。鳥は空を飛ぶんやで。

 どこに巣を作っても自由やがな。

 わしだけではままならん。

 それでや、、、」


聖宝さん「壹演さんの出番なんですね。」


真雅さん「そうや!聖宝みたいにゴネる

 こともないし、内裏にも詳しい。

 天台でもないし、大きなお寺つきでも

 ない。」


聖宝さん「そのくせ、金剛般若経の尊者と

 して名も上がっとる。」


真雅さん「わしの代わりに働いて

 もらうんに、ピッタリじゃろ。」


聖宝さん「ゲスい。なんちゅう視点!」


真雅さん「俗ではあるがゲスではない。

 ほんで壹演を仁寿殿に上がらせて、

 隼の巣のとこで、金剛般若経を

 読誦させたわけじゃ。」


聖宝さん「ほんだら?どうなったん?」


真雅さん「たちまち隼が四、五十羽と

 外から飛んできて、一羽ごとに巣を

 くわえて飛び去って行っきょった。」



聖宝さん「偉いもんですねえ。

 ハヤブサも般若経の功徳が通じた

 わけですね。」


真雅さん「この世はすべて空である。

 なのにこんなところに巣を作って

 どうするのか!ってハヤブサが

 気づいたんじゃろ。」


聖宝さん「ハヤブサはお経がわかるん

 ですか!!」


真雅さん「ちょっと話盛ったけど。

 まあなにせ解決したわけや。

 行くぞ!片輪走行!!」



聖宝さん「それ『マシンハヤブサ』ね。

 バックで片輪走行したのには、しびれ

 ましたな!」


真雅さん「水木一郎さんの主題歌も

 最高じゃ!」

 

聖宝さん「清和天皇もお喜びになった

 でしょ。」


真雅さん「そらさくら号が空飛ぶレース

 マシンやった時には、びっくりして

 らっしゃった、、、って、、、

 なんの話やったっけ?」



聖宝さん「壹演さんの法力の話ね。」


真雅さん「そうそう。帝はその法力に

 驚いて、壱演に褒美を与えようと

 なされたが、辞退して帰って

 行っきょった。」


聖宝さん「貴族を辞めて出家した身。

 褒美などいらんでしょ。」


真雅さん「そのとおり。

 が、それでは真言の拡大にはならん。

 そこで壱演がおった相応寺を立派に

 してもらうことにした。」


聖宝さん「なんかお師さんがゆうと

 尊い話もゲスく感じますけど。」


真雅さん「山崎の地は都の裏鬼門。

 淀川に通じる交通の要所じゃ。」


聖宝さん「ほなけん、岩清水八幡宮を

 勧請したんでしょ。

 行教さんに頼んで。」


真雅さん「そうやけど、行教は大安寺や

 天台にも繋がっとるやろ。

 ちょっと牽制しとかんといかんが。」


聖宝さん「ゲスい。それで壱演さんの

 相応寺を立派にして行教さんを

 牽制することにしたと、、、、?」


真雅さん「そやで。淀川利権はどデカい

 もんがあるけんな。」


聖宝さん「お師さん、、、、

 僧侶よりも悪徳政治家の方が向いてる

 ように思えますけど。」


真雅さん「それもこれも、帝の聖体を

 お守りするためじゃ。」


聖宝さん「ものも言いよ、ですな。」


真雅さん「相応寺は元々、壹演が川を

 下ってるときに暑さをしのごうと

 休憩した場所じゃ。」


聖宝さん「休憩してたらなんか

 あったんですか?」


真雅さん「おばあさんが現れてゆうには

 『偉いお坊さん。何かの縁じゃ。この

 土地をあなたに寄進します。』って。

 そんなことある?ゆうても、山崎は

 交通の要所。地価も高いで。」



聖宝さん「なんでゲスな方に話を持って

 いくかなぁ。どでかいおばあさん

 じゃなくて良かったですね。」


真雅さん「少年ジャンプの読み過ぎな。

 変装やなしにほんまのおばあさんじゃ。」



聖宝さん「壹演さんはその申し出を
 ありがたくお受けになったんですな。」

真雅さん「ほんでそこに小堂を建てようと

 地を均してたら、地中から『上古朽損之

 仏像。形体不具。手足分析』じゃ。」


聖宝さん「なんか聞いたことあります。

 その仏像を安置し護摩をたいたら、

 『壇上変白。恰似塗粉』という奇瑞が

 現れたゆうやつでしょ!」


真雅さん「壹演の法力が話題になった

 最初のやつやな。

 仏像が韓流メイクになったって、、、

 わしも負けとられんな!!」


聖宝さん「お師さん、、、、

 誰と張り合っとんで?」


真雅さん「ヒョンビン!!

 わしをリ・ジョンヒョクと呼べ!」



聖宝さん「ないないないない!」


真雅さん「ほなパク・セロイでもええで。

 パク・ソジュンみたいな髪型に

 しよかな??」



聖宝さん「お師さん、、、、

 髪の毛、、、ないでしょ。

 しかし、仏像に白粉って、、、

 なかなかのもんですな。」


真雅さん「聖宝みたいに大蛇を退治した

 みたいな物騒な法力やなくて

 ええやろ。」


聖宝さん「因縁相応からの相応寺。

 壹演さん。素晴らしい、、、。」


真雅さん「ほなけん聖宝も自慢の法力で

 わしに韓流メイクをほどこしてくれ。」


聖宝さん「はっ?なんで。」


真雅さん「韓流メイクしたら、わしやって

 ナム・ジュヒョクみたいになれるやろ。

 ナム・ドサンになりたいんじゃ!」



聖宝さん「『スタートアップ』を観たん

 ですか?韓流ドラマの見過ぎですな。

 いくらメイクしてもお師さんは、

 ナム・ジュヒョクにはなれません。」


真雅さん「ほなハン・ジピョン役の

 キム・ソンホでもええで。

 わし、松の実うどん食べてみたいし。」



聖宝さん「ハンチーム長も無理です。」


真雅さん「ヨンシル!そこをなんとか!」


聖宝さん「いくらAIでも無理なものは

 無理です。

 ゆうか韓流ドラマの見過ぎですって。」