21年型 聖宝さん と 真雅さん その162「隅をくねくね」 | 平安な妄想「聖宝さんと真雅さん」

平安な妄想「聖宝さんと真雅さん」

何故か頭の中で
聖宝さんと真雅さんが、、、

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

本日も妄想にお付き合いください。

聖宝さん「お師さん、、、、
 玄昉さんのお寺って道成寺のほかに
 奈良にもあるでしょ。」

真雅さん「海龍王寺のことな?」


聖宝さん「そうですがな。
 名前からして、
 カッチョブーですな。」

真雅さん「玄昉さんが遣唐使から
 帰ってきて、開かれたお寺な。」

聖宝さん「遣唐使であった玄昉さんが
 帰国の際、嵐にあって難波しそうな
 とき海龍王経を一心に唱え救われた
 ことから海龍王寺ゆう
 カッチョブーな名前に
 なったんでしょ。」


真雅さん「その嵐におうて流され
 たどり着いたんがどこや思う?
 種子島やで。」

聖宝さん「ええ?ほな鉄砲を
 伝えたんは、、、
 玄昉さん!!!」

真雅さん「なんでやねん!
 ほなけどえらい流されるもんやでな。
 鑑真和上が渡来に苦労したんも
 納得できるじゃろ。」

聖宝さん「種子島から奈良まで
 戻って来れるんもすごいですね。」

真雅さん「長年大唐で勉強を重ね
 死ぬ思いで帰国し、藤原宮子さんを
 病魔から救ってくれた。
 お寺を開いてあげようゆう
 気にもなるわな。」

聖宝さん「海龍王寺って
 元は光明皇后の
 邸宅でしたっけ?」

真雅さん「藤原不比等さんの屋敷を
 光明皇后が受け継がれてな。」

聖宝さん「光明皇后って不比等さんの
 娘さんでしたっけ?」

真雅さん「そうやな。
 藤原宮子さんとは異母姉妹に
 なるな。一応は。」

聖宝さん「そら玄昉さんへの感謝の
 気持ちは大きいでしょうなぁ。」

真雅さん「そうやろなぁ。
 海龍王寺はこの不比等邸の東北の
 隅に位置しとってな。」

聖宝さん「ああ、それで隅寺ゆう
 二つ名をもっとんですか。」

真雅さん「すみは隅でもただの
 隅とは違うで。」

聖宝さん「とゆうことは、
 関西では知らん人のおらん
 角淳一アナウンサーですか?」


真雅さん「そうそう、原田伸郎と
 一緒に夜はクネクネしてますねん
 、、、て
 なんでやねん!!」

聖宝さん「そしたら巨人の
 ストッパー!
 スリークォーターゆう言葉を
 広めた男
 角 盈男!!」


真雅さん「そうそう息子も野球選手!
 ちがーう!!」

聖宝さん「そんな否定されたら
 隅っこで暮らしたくなりますわ。」

真雅さん「癒やされるわぁぁ、、、
 って、すみっこぐらしも
 ええけどもやなあ、、、
 元々この地には毘沙門さんが
 祀られとった。」

聖宝さん「不比等邸が立つ前から?」

真雅さん「そう。不比等邸建設の時
 鬼門に当たるこの隅っこには
 そのまま毘沙門さんを
 残したんよ。」

聖宝さん「えつ?ほな海龍王寺に
 なっても毘沙門さんがそのまま?」

真雅さん「光明皇后が玄昉さんに
 海龍王寺を開かせたときには
 平城京の鬼門を守らせる寺として
 バージョンアップさせとるけんな。」

聖宝さん「玄昉さんが開いた
 ゆうことは
 千手観音さんですか?」

真雅さん「そうかもしれんが、
 千手観音さんは今伝わって
 ないけんなぁ。」

聖宝さん「えっ?ほな??」

真雅さん「千手観音を広めたんと
 同じように玄昉さんは
 写経も広めた。」

聖宝さん「えっ?今に伝わる写経を
 広めたんは玄昉さんゆうこと?」

真雅さん「そうやがな。
 玄昉さんは般若心経の流布や
 講釈にも熱心で、般若心経の
 写経も盛んに行っとる。」

聖宝さん「偉いもんですなあ。
 なんや空海大師匠みたいですがな。」

真雅さん「隅寺心経方式ではな、
 十部をつなぎ一巻の巻物に
 仕立てとる。
 それに般若心経を誦える功徳を
 表す『功徳文』三行を本文末に
 付してるとこが特徴じゃな。」

聖宝さん「今でこそ般若心経の功徳を
 知らんもんはいないくらいメジャー
 ですけど、玄昉さんの頃は功徳文を
 付けて説明せないかんかったと。」

真雅さん「そうやな。
 空海兄ちゃんも渡唐の無事を
 祈願して般若心経一千巻を
 当寺に納経しとる。」

聖宝さん「えっ!ほんまですか?
 隅寺心経!!本物ですやん!」

真雅さん「何?そのリアクション!
 わしの説明よりも、空海兄ちゃんに
 よってありがたみを
 感じとるやん!!」

聖宝さん「普通そうでしょ。だいたい
 お師さんの話をどこまで信用して
 ええか?わからんし。」

真雅さん「失礼な!実際に遺巻が
 弘法大師筆と書かれた箱に納められ
 とったんやで。」

聖宝さん「大唐を夢見た空海大師匠の
 般若心経ですか!ロマンですな。」

真雅さん「すごいことに、
 空海兄ちゃんより前の玄昉さんが
 勧めた般若心経写経の原本がな、
 『隅寺心経』と称されて
 今も残されてとる。」

聖宝さん「西岡すみこも
 そら嬉しいでしょう。」

真雅さん「いや、全然関係ないと
 思うけど。」

聖宝さん「えっ?変な芸人メイクしてない
 西岡すみこさんはイメージ全然
 違って見えますよ。」


真雅さん「知らんがな。マダムキラー
 聖宝さんのストライクゾーンに
 入っとんかも知れんけど。
 隅を引っ張るんも
 ほどほどでええで。」

聖宝さん「そんなことより
 海龍王寺には
 五重塔があるんでしょ!」

真雅さん「おお。
 国宝『五重小塔』な。」


聖宝さん「小塔なのに
 国宝なんですな。」

真雅さん「この五重塔はな、
 創建当時から西金堂内にあって、
 天平時代の建築技法を現在に伝える
 貴重なもんじゃ。
 天平は甍だけやないのよ!」

聖宝さん「はぁ。最初から屋内に
 安置するつもりの五重塔ゆうんも
 珍しいですなぁ。」

真雅さん「天平文化を今に伝える
 貴重な国宝じゃ。
 この小塔は屋内安置用やけん
 工芸面でも繊細で細部にいたるまで
 丁寧に作られとる。」

聖宝さん「建物としても工芸としても
 貴重なもんやとゆうことですか!」

真雅さん「すごいじゃろ。
 海龍王寺っ!
 しかし、そんなもの以上に
 すごいんはな!!」

聖宝さん「まだなんかあるんですか?」

真雅さん「現在のホームページに
 海龍王寺のすごいとこ!ゆう
 マンガがのっとることじゃな。」


聖宝さん「うわっ!ほんまや!
 なんか逆に凄さが薄れてるような。」

真雅さん「どこまでも仏法の
 初心者向ゆう
 初心を忘れてないと思わん!」

聖宝さん「千手観音さんや写経を
 広めた玄昉さんの遺志を
 受け継いどる。」

真雅さん「今に至るまで仏法で国を
 安らかにしようとした玄昉さん。
 すごいよな。」


聖宝さん「あつ、こっちも漫画に。
 玄昉さんも身近に感じられますな。
 ええやないですか。」

真雅さん「なに?その余裕の発言?
 ちょっと自分も漫画になっとるけん
 ゆうて、うれしげにしてからに。」

聖宝さん「もう少し内容も濃い漫画に
 なってますけど。わしのは。」


真雅さん「聖宝!!愛犬を探すんは
 ええきん、わしの漫画を
 描いてくれる
 漫画家を探してきて!」

聖宝さん「知らんがな。
 無理ゆわんといて。」