薄紅の陽炎の
はるかに彷徨う日
金紗に織られる夢を見た

ヒュー トントント
ホー  トントント
はるか遠の祭囃子が
風に乗ってながれてくる
 
あそこには
あなた待ってる私がいて
私を待ってるはずだったあなたはいない


祭りの日はいつも晴れだった気がする
今年も
すっかり晴れ渡った
真っ青な空の下
紫に染められた大きな「のぼり」が
風にはためいている

同じ風が
「一緒になれますように」と書かれた
名前の無い古い絵馬をゆらしている