自ら棘の道にこのゴールデンウイーク、見事に課題をしなかったぜ!月曜日の死亡フラグが乱立中。とりあえず、今してるゲームを止めなきゃ前に進まない。『風紀純愛』はサイトで書いたやつを、コピーペーストしてます。プレビューして直したりする派なんで。この1週間で、ゴールデンウイークはただの名前詐欺だと感じた!
小話『風紀純愛』6小春と別れた柳生は自宅に帰るところだった。その足取りは重く、心ここに在らずな感じだ。そのため、前方にあった電柱に気づかずぶつかった。「い、った…」柳生はぶつけたおでこに手をつける。そのとき、違和感を感じた。「あれ?眼鏡…」柳生が下を見ると、無残な眼鏡が落ちていた。レンズが割れ、フレームが少し歪んでいる。「大丈夫か?」柳生が眼鏡を拾ったと同時に、後ろから聞き慣れた声がする。柳生は振り返ると予想通りの人物が、駆け寄ってきた。「仁王くん」「大丈夫か?柳生、さっきすごい音がしょったけど」「ええ…眼鏡が壊れてしまいましたが」柳生は眼鏡をかけているが、それほど悪いわけではない。眼鏡がなくとも、生活には支障はない。自分の鋭い目がコンプレックスだから、眼鏡をかけている。仁王は柳生と目線の高さを合わせて、少し赤くなったおでこを触る。痛みがあるらしく、柳生は少し眉をひそめる。「悪い。痛いか」「少し痛みが…。ですが、冷やせば問題ありません」柳生は壊れた眼鏡を、ズボンのポケットに仕舞い立ち上がる。それにつられて、仁王も立ち上がる。「考え事をしていた私が悪いんですし」「考え事って?」「え、そ、それは…勉強や進路のことですよ」独り言のように呟いた言葉を、仁王が拾ったことに慌てる柳生。(真田くんに、恋してるなんて知られるわけにはいきません)そう、柳生は真田に想いを寄せている。その相談を小春にしていたのだ。帰るときも、そのことについて悩んでいたのだ。「ふぅん、気いつけんしゃいよ」「はい、心配かけてすみません」あまり納得していない仁王だが、言及はしてこなかった。それは、柳生にとって救いだ。仁王は柳生が心配だから、家まで送ると言い出す。柳生は仁王に悪いと断るが、なかなか引き下がらないので、甘えることにした。