瀬戸内海の多島美や船舶の写真を撮りによく訪れている香川県三豊市の紫雲出山、しかしながら桜が咲く時期にはまだ行ったことが無く今年こそはと思っていたのですが、残念ながら今年は例のウイルスの感染の懸念を考慮し立ち入りが禁止されることなってしまいました。
紫雲出山への立ち入りが禁止される期間は、3月25日から4月13日までの間で、まさに桜の見ごろの期間。昨年は、花見シーズンに4万人にもが訪れた桜の名所だけに、残念がる人も多いのではないかと思われます。
そんな中、少しでも桜が咲いていないかと淡い期待を込めて訪問してきました。
瀬戸内に浮かぶ島々の景色はいつもと変わらず絶景ですが、やはり桜は開花しておらず淡い期待は、はかなく消え去りました。
展望台に向かう道中に咲いていたスイセン。
駐車場には多くの車が停まっていたのに、意外にも展望台は貸し切り状態でした。
独り占めの展望台から荘内半島の先を望みます。
早咲きの桜は咲いているようですが、見たかった景色は一面薄いピンクに染まったソメイヨシノと絶景瀬戸内海とのコラボ。
ここから見えるまだ小さなつぼみの桜も満開だとホント素晴らしい景色なんだろうと思いながら瀬戸内海を眺めます。
望遠レンズじゃないので画像では分かり難いですが、向かいに見える法皇山脈から石鎚山脈にはまだ白いものが見えました。
西側の歩道を歩いていると、開花している数輪のソメイヨシノを発見。
風が強くピントがうまく合わせられませんでしたが、これが自身初めて紫雲出山で見るソメイヨシノとなりました。
看板の様な、満開のソメイヨシノに染まった紫雲出山山頂から見る瀬戸内の海、来年のお楽しみとして山頂を後にしました。
駐車場に置かれた紫雲出山山頂と観音寺から三豊市にかけての名所を結ぶシャトルバスの停留所。
天空の鳥居や父母ヶ浜などを巡るには便利そう。ただ、本数が少なそうなので時間をよく確認しておかなければなりませんね。
紫雲出山下山後、山頂から見えた船着き場があったのでそちらに向かうことにしました。
車でも行けそうでしたが、地図アプリで調べて見ると、通行の邪魔にならない場所に車を停めて15分くらい歩けばそこへたどり着けそうなので歩いて向かうことにしました。
道中、車ではなく徒歩じゃないと撮れなかった素敵な景色もありました。
歩いて少し汗ばんだ体に心地良い海風が気持ちよく感じられます。
海岸府付の砂地によく見られるハマダイコン。
展望台から見えた気になった場所はココ。
高知の柏島近くの漁港で見られる宙に浮いて見える船の光景に近いかもと。
残念ながら見たかったものとは少し違いましたが、それでも透明度の高い青い海はとても綺麗でした。
で、もう一つ気になっていた場所が。
船の場所のすぐ裏に立つ神社。
ネットで調べると、尾崎大明神と呼ばれる神社だそう。
この日訪れたのは青い鳥居のマークが印した方の尾崎大明神。
で、よくみると荘内半島にはもう一つ赤い鳥居の尾崎大明神もあるようです。
ちなみに赤い鳥居の尾崎大明神の方は、ジーンズ神社と呼ばれているとか。
岡山発祥のジーンズメーカーであるボブソンやビッグジョンの創始者の尾崎氏が神社のすぐ横で住んでおり、その縁で神社への思い入れも強く、金銭面で維持にも貢献されているとのこと。
秋に行われるれているお祭りの際には、自治会長がボブソン製のデニム装束着用し、参拝者らもジーンズを着用しての参加となったそうです。そのうちにテレ朝のバラエティー番組の珍百景にでも投稿されそうな光景ですね。
となると、こちらの神社は分社なのでしょうか?
神社敷地内からは、先ほどまで滞在していた紫雲出山が見えます。
尾崎大明神すぐそばの山側にはもう一つ、笠間稲荷大明神と名が付けられた鳥居と小さな祠がありました。
こちらにはさい銭箱が置かれていたので、小銭であふれた財布を軽くするためにチャリンしておきました。
荘内半島を車で走っているといつも目が留まる丸山島。
三豊に伝わる「うらしま伝説」で、浦島太郎がいじめられていた亀を助けたと言われている場所。
潮が引くと陸地と島が繋がる「トンボロ現象」が起こります。ここを通ったときは陸続きとはなっていませんでしたが、うっすらと海底の色が変わり繋がっているように見えます。
こちらは以前、潮が引いたときに丸山島を撮ったときの写真です。
潮が引くとこんな感じでつながります。
で、この道を渡って丸山島に行くと、亀の背に乗った浦島太郎が出迎えてくれますよ!
ちなみに奥に見える建物は浦島神社です。
最後に父母ヶ浜近くの休憩所に桜が咲いていたのでパチリ。
父母ヶ浜は今日も多くの人で賑わっていました。
それにしてもこの三豊界隈は、絶景や面白いスポットが豊富ですね。