僕の 頭の上には 今日も迷い鳥が飛んでいる
君は僕と同じ 行くあての無い 風見鳥なんだね
青い風の匂い 人の温もり 町灯り頼り
たどり着く 居場所が無い 日々を歩み
星明かりの下で 語り合う 者たち居ず
今日も 迷い 迷い 足を運ぶけど
僕が求めている 地には 今日もたどり着けなくて
君もまた 僕の頭上を ただ ただ 飛んでいる
名を知らぬ者の 足跡を辿るのは 止めよう
笑い声が聴こえる 迷路路地で ふと立ち止まる
顔を知らぬ者の 足音に耳傾けるけれど 何も聴こえなく
僕の 頭の上には 今日も迷い鳥が飛んでいる
君は僕と同じ 行くあての無い 風見鳥なんだね
深き 深き 黒い絵の具の色より 深い黒い夜空
東の果て そっと落ちた流れ星が 僕の瞳に写り込む
身体が 足が 心が 儚い流れ星を追って 静かに歩む
涙を流さない 瞳には 物静かな 闇しか見えなくて
乾涸びた 瞳とまぶたが触れ合い 温もり伝え合う
この地には 砕けた ガラス 土塊
崩れ落ちた 家畜小屋 主を待たぬ 家しか無くて
家の灯火は もう二度と 炎が点く事は無い
草木が生えない 荒れ果てた 東の大地には
光を失った 星達が 冷たく石ころみたい
僕が追い求めて 流れ星は もう 冷たい石つぶて
僕を待っている 誰かは 今日も どこにも居ない
少し休んだら また どこかへ 歩もう
僕の 頭の上には 今日も迷い鳥が飛んでいる
君は僕と同じ 行くあての無い 風見鳥なんだね
༺ནཎ༒Fuga༒ནཎ༻