さんざめく 夕闇 吐息に 瞳を 緩やかに開く
黒曜石の森 横たわる 身体 気だるい足
朧に 殻ダ (身体) 起こし 久遠を 見上げる
どこまでも 貫く 黒曜石の森 ざわめくヒタキ
ガヤガヤと 方解石の地面が 荒げ音鳴らす
どこともなく 流浪う 足達 休まらぬ ココロ
蛍石沈む泉 湖面に ウツロウ 影
手を伸ばし 触れらるる 指達の 隙間
すり抜けゆく 詞 ことば コトバ
彷徨い 辿々 ゐふる カラダと共に
求めるる 名 噛み締め 口ずさみ
さんざめく 宵闇 手探り 進む彼方
まだか まだかと 待ちわびる先へ
さざれた呼び声 何処かえと響きけれど
唸る耳元には 静かな湖畔のごとく
鳴り響かれず 永劫とつづる
年月の上 歩み歩む
第1章 Ossidiana
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