司書の仕事に就いている友人からこんなメールが来ました。


「職場の人に京極夏彦のファンがいて時々話についていけないんだけど、何から読んだらいい?」と。


この瞬間私の夏彦データベースがカチャカチャと作動。「うーん、やっぱり『京極堂(妖怪)シリーズ』と『巷説シリーズ』ははずせないけど『巷説』は時代物だから取っつきにくい人もいるかなぁ。『ルー=ガルー』は単発で読めるけど、入門にはなぁ。『どすこい』とか『豆腐小僧』じゃ「この作家バカなんじゃ・・・」と思われるだろうし。『嗤う伊右衛門』や『覘き小平次』みたいな怪談はどうだろう?うーんうーん」と。


で、どういうネタについていけないのか話を聞いてみるとキャラネタだというので、無難なところで『京極堂シリーズ』をお勧めしておきました。1冊目の『姑獲鳥の夏』。


初めて出会う作家のどの本から読むか、というのは、これからの読書生活に影響を与えるわけです。なるべくなら今後も継続して楽しめるような所から入った方が良いと思うのですが、強烈なファンを持つ人というのは独特の世界観を持っている場合が多いわけで、受け付ける人と受け付けない人がいますよね。


それと、主にシリーズものを書いている人と、単発でどんどん書いていく人ではまた事情が違いますし。自分が新しい作家に触れる時にどうしているかな?と考えると、基本的にシリーズものは最初から。単発やエッセーが多い人は最新作から、というパターンが多いような気がします。(普通そうかも)


シリーズものはラノベをそれなりに読みましたけれど、この場合、最初の1冊で合うか合わないかだいたいわかります。好きなイラストレーターさんの絵を見たさに読み始めたのがあったんですが、内容と相性が合わなくて、一冊で止まっています。


図書館でも「お薦めの本は?」というレファレンスはまずありえないわけで、自分が気に入った本を薦めるのは主に友人知人になるわけですが、自分が気に入ったからと言って相手も気に入るとは限りませんよね。(でもオットには「面白かったから読め!」と強制する)コミックエッセイなどであればそうそう好き嫌いもないでしょうが(絵が気に入らない、というのはあるかもしれませんけど)、ファンタジーが苦手な人や殺人事件ものが苦手な人もいるでしょうし。同じ推理もの、殺人ものでも描写の仕方で好き嫌いがあったり。ちなみに私は痛そうな描写が多いものはダメです。真面目に貧血起こします。


自分の好きな作家さんに興味を示してもらえるというのはどういう形であれ嬉しいものなので、彼女が気に入ってくれたらいいなぁ。とは思っています。本の厚さに閉口するようなことは・・・ないと・・・思うんだけど・・・なんせ「レンガ本」ですからねぇ。いろんな意味で頑張って読んで欲しいものです。