知的障害娘の友人、
ダウン症のAちゃん。
子どもの頃に知り合い、
今は同じ作業所に通う。
Aちゃんママは、私より10歳上。
お洒落でチャーミングで、
いつも笑顔の人だった。
笑いのツボが合い、
話題のセンスが合う人で、
一緒にいると楽しかった、
作業所のイベント後は、
いつもランチに出かけた、
コロナ禍になり、
イベントもなくなり、
私の仕事（医療職）を気遣って、
ランチのお誘いもなくなった。
彼女の息子さんも医療職だったから
自粛したんだよね。
その代わり、
誕生日やクリスマスになると、
近況と共に、
いつも素敵な写真を送ってくれた。
ある日突然連絡が取れなくなり、
癌と聞いたのは、2年前。
変わりゆく様子は見せたくないと、
会うことは出来なかった。
出勤時、
いつも彼女の家の脇を通る。
洗濯物が干してあるのを見て
安心する。
あっ今日も日常だと。
先週末亡くなったと
娘さんから連絡をもらった。
ずっと既読が付いたまま、
返信がなかったLINE。
久しぶりにきたLINEは、
訃報だった。
知的障害娘に、
Aちゃんの事を聞いたら、
「今日休んだよ。」
「なんか用事があるんだって。」
今日は、家族葬だった。
ダウン症の娘を置いて、
逝ってしまった。
置いていく娘のことを思う。
辛かったね
いつまでも生きてはいられないけど、
いつまでも生きていたいと、
障害者の母は願うから。