幸いな事に、特別支援学校は同じ市内にあった。
市内循環バスを利用すると、ルートの都合で遠回りだが、30分程で学校前まで行く。
中学校から自立通学を始めた娘は、バス通学をはじめた。
市内循環バスは療育手帳を見せると無料で乗れる。
卒業後、作業所に通う為のバス乗車の練習にもなった。
服装は自由。
高校生の可愛い制服を着せたくて、
なんちゃって制服を買った。
障害者だって、年齢にあったオシャレをした方がいい。
中学生から縮毛矯正をかけていた娘は、鏡を見る事もふえ、
親バカだけど、キラキラの高校生に見えた。
娘が通学していた当時は、着替えやすいようにジャージ通学の子が多かった。
なんちゃって制服は、学校全体で2人くらい。
今では、高等部の子ほとんどが、制服風の服装で通学している。
高等部は、社会に出る為の準備期間。
学内実習から始まり、作業所体験実習、一般就労を目指す子は、企業実習と続く。
娘は、チャレンジの企業実習を経て、希望の作業所での実習を何回か行った。
作業所もたくさんある訳ではなく、人気のある所は、定員オーバーで受け入れをストップしている事もあった。
今は特例子会社もいくつかあるが、当時は少なく狭き門だった。