私はモラ夫に、





自分が妊娠中で思うように働け
ないことで、





モラ夫が稼いできたお金を使う
しかないことに、





心苦しさを覚えているのだ、
ということを伝えました。






モラ夫は、






「今はお腹の中の赤ちゃんを
育てることが、仕事だよ」






と優しく接してくれました。






嬉しさ、不甲斐なさ、
様々な気持ちが入り混じり、






自然と涙がこぼれました。






今まで辛かった気持ちが溢れて
しまい、






なかなか泣き止むことができ
なかった私に、





モラ夫は、






「実家に寄るんだから、そろそろ
泣き止んで」






と声をかけてきます。






時が、止まったように感じました。





何の話か、これっぽっちもわから
なかったからです。






そんなこと、一言も聞いていない
のです。






明日の焼肉は、確かに渋々承諾
したものの、






今から義実家に行くなんて。






明日義実家へ行くことさえ嫌なのに、







泣き腫らした顔で、






心の準備もせずに、






義実家に行く意味が、
私にはわかりませんでした。






「・・・なんで?」





私はモラ夫に尋ねました。






今思えば、おそらく、帰省後に
嫁が義実家へ挨拶に行くのが、






モラ夫家にとっては常識だったの
でしょう。





帰省後の私を、義両親に会わせる
ことが、






長男としての役割だったのかも
しれません。








取ってつけたようなモラ夫の
回答は、






私が納得するような回答では
ありませんでした。






続きます。






お読みいただき、ありがとう
ございます。





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