第六章 大型ジェット旅客機のパイロットになる 1 | プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

世界を動かす「超」大富豪の投資の世界とはどんな世界か?
大富豪の象徴であるプライベートジェットの機長として日本人で唯一、
世界最速で大富豪を生み出す国・中国でフライトをマネージする
Captain Kayが、日本では決して見ることができない世界へあなたをいざなう。

第一章
第二章
第三章

第四章

第五章

 

アメリカでの訓練ではプロのパイロットとして働くための基礎になるライセンスを取得してきた。それは

 

事業用操縦士(有償で航空運送をしていいライセンス)

多発限定(エンジンが2基以上の飛行機を飛ばしていいライセンス)

計器飛行証明(外部が見えないような悪天候でも飛行できるライセンス)

 

の3つのライセンスだ。

この時点でプロのパイロットとして働くのには十分なライセンスなのであるが、我々が目指すのは「大型ジェット旅客機を飛ばす」ということだ。となるとこれら3つのライセンスの上にのってくるさらなるライセンスが必要になってくる。それが「タイプレーティング」と呼ばれる機種限定のライセンスだ。

これは法律によって「構造上、その操縦のために二人を要する航空機又は国土交通大臣が指定する型式の航空機については当該航空機の型式ごとの限定」を取得する必要があると定められているためだ。

エアラインで皆さんが利用する旅客機はほぼすべてこの規定に当てはまると言っていい。

 

皆さんの応援が励みになります。
ここ↓をクリックお願いします!


飛行機ランキング
 

 

時は阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起きた1995年。これから約1年半をかけてこのライセンスを取得し、その後エアラインの副操縦士になるための訓練を行う。

機種はアメリカの訓練時に言い渡されていたボーイングB767。

最初1年間でそのタイプレーティングを取得し、その後6か月で副操縦士としての乗務の慣熟を行う。

 

もちろんその節目節目ではチェックライド(審査)が行われる。

 

いままで4トン程度の小型プロペラ機しか飛ばしたことがない、総飛行時間が300時間程度の20代の若者がいきなり150トンの高性能ジェット機を飛ばせるようにするわけだ。

当時、それはそれはチャレンジングな訓練であったことは間違いない。

 

つづく

 

 

 

最後まで読んでいただけたのなら→ここ(ブログランキング投票)と下の「いいね!」をクリック!