「地溝油(ちこうゆ)」という言葉をご存知であろうか?
何かと世界を騒がせる中国の食品製造産業であるが、この地溝油はその代表格みたいなものであろう。
工場などの排水溝や下水溝に溜まったクリーム状(あるいはスカム状)の油を濾過し、精製した安物の食用油脂のことで、日本では下水油(げすいあぶら)と紹介されることも多い。
ドブ油(どぶゆ)などとも言われる。
ドブ油(どぶゆ)などとも言われる。
台湾でも類似の粗悪油が食用に製造・流通していた事が発覚したことがある。
このような製造過程からもわかるように、この油には毒性がある。
地溝油に含まれる最も危険な成分は発がん性物質のアフラトキシンであり、その毒性はヒ素の100倍にも及び、劇毒の農薬である「666」と「DDT」も基準値以上が検出されている。
このような製造過程からもわかるように、この油には毒性がある。
地溝油に含まれる最も危険な成分は発がん性物質のアフラトキシンであり、その毒性はヒ素の100倍にも及び、劇毒の農薬である「666」と「DDT」も基準値以上が検出されている。
このように撲滅すべき油なのであるが、ここでうれしいニュースが入ってきた。
ボーイング社が中国COMAC(中国商用飛機有限責任公司)と共同で、廃油(地溝油)から持続可能なジェット燃料(バイオ燃料)を生産する実証設備を開設したと発表したのだ。
年間生産量は18億リットルを見込むという。
ボーイング社が中国COMAC(中国商用飛機有限責任公司)と共同で、廃油(地溝油)から持続可能なジェット燃料(バイオ燃料)を生産する実証設備を開設したと発表したのだ。
年間生産量は18億リットルを見込むという。
両社はChina-U.S. Aviation Biofuel Pilot Projectという米中両国の航空燃料の試験プロジェクトを支援している。
生産するバイオ燃料は、2011年に承認された植物油や動物性脂肪由来のバイオ燃料の国際規格を満たすもので、同タイプの燃料は1600便以上の商用便に導入されている。
バイオ燃料は石油由来の燃料と比較し、炭素排出量を50%から80%削減できる。
このような食用には危険な油の新たな大きな需要が見つかれば人の口に入るようなこともなくなるし、さらに環境にも貢献することができる。
すべてのカギは「コスト」にかかってくるのであろうが、是非、研究者の皆さんには技術の開発に頑張っていただきたい。
バイオ燃料は石油由来の燃料と比較し、炭素排出量を50%から80%削減できる。
このような食用には危険な油の新たな大きな需要が見つかれば人の口に入るようなこともなくなるし、さらに環境にも貢献することができる。
すべてのカギは「コスト」にかかってくるのであろうが、是非、研究者の皆さんには技術の開発に頑張っていただきたい。
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