先月、上海で3日間にわたってアジアビジネス航空展が開かれた。
同航空展には前年度より30社多い180社が参加し、前年の27機を上回る34機のビジネスジェットが展示された。
駐機場には13の応接スペースが設置され、来場者数は前年比22%増の7700人に達した。

世界のビジネスジェット市場において、中国は今や無視することのできない重要な存在になったのだ。

「2013年富裕層代替投資白書」によると、6万人以上の中国の富豪のうち、ビジネスジェットについて、「チャーターサービスを利用したい」とした人は16%、「購入を考えている」とした人は15%にのぼっている。
つまり、中国市場には少なくとも、ビジネスジェットの潜在需要が1万機はあるということだ。
ビジネスジェットの運航会社によると、「今後10年で、中国のビジネスジェットの保有機数は1200機に達する見込み」だと話した。
現在の登録機数336機から見ると、市場の潜在力は大きい。
上海空港の運営会社である上海機場(集団)有限公司の副総裁である景逸鳴氏によれば、上海の飛行場におけるビジネスジェットの便数は3800便に達しており、中国国内の約3割のシェアを誇る。
つまり、ビジネスジェットの3機に1機が上海の飛行場から離陸しており、その数は毎年10%以上の伸び率で増加している。

景氏は
「浦東空港は現在3本の滑走路を有するが、新たに滑走路が2本増設される。
新たなエリアにはビジネスジェットの専用施設や専用ターミナルが設けられる予定で、専用駐機場も設置される。
つまり、上海は中国国内で唯一ビジネスジェットの専用ターミナルを2棟有する都市となる。
さらに上海のビジネスジェット運航能力も毎年1万5000便まで向上する。」
と明かした。

上海は中国国内トップのインフラ設備を有するだけでなく、巨大なビジネスジェット市場を抱えている。
フランス大手ジェット機メーカー、ダッソー・ファルコン社アジア太平洋地区カスタマーサービス最高責任者である李麗英氏は
「昨年、同社は中国で10数機のビジネスジェットを販売した。購入者の大半は私営企業であり、なかでも上海の企業が半数以上を占めていた」と話している。
中国でのパイロット需要、まだまだ劣ることを知らない状況だ。
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