【緊急】ボーイング787と緊急脱出 | プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

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日本の2大航空会社が導入している最新鋭機「ボーイング787」がトラブルに見舞われている。

私は現在、アフリカ・エチオピアのアジスアベバに滞在しているのであるが、こちらで流れているBBCニュースでも一番のニュースで報道されている。

青い機体に「787」と大きく書かれた胴体から緊急避難用のスライドが出ている映像は、ショッキングだ......






今回は大きな事故にはならなかったが、火災が発生して大事故になっていた可能性はある。



2007年にチャイナエアライン(中華航空)が沖縄・那覇空港で火災を起こし炎上したことを思い出してもらいたい。







これが原因で両航空会社はボーイング787の飛行をしばらく控えるという。

また、今日になって、ボーイングの製造国アメリカの連邦航空局(FAA)がボーイング787の運航停止を指示した。


さて、この飛行中止はいつまで続くだろうか?


ひとつ気をとめておいてもらいたいのであるが、航空機メーカー、航空会社の経営は「早く飛行機を飛ばさせたい」と常に思っていることだ。

そのためには政治家をも動かす。

航空機産業は大きな資金源だから政治家もそちらを見ながら動く。


飛行機は空を飛んで初めてお金を稼ぐ。


だから早く飛ばしたい、という心理がはたらく。




トラブルになった原因を本当に除くことができてから飛ばすことができるのか?


それとも「そこそこ」解決したところで、お客さんを乗せて飛ばすようになるのか?




飛行機に乗るときには機種をしっかり確認する必要があるかもしれない。















そして、自分の身を守るためにも飛行機に乗るときには常に緊急脱出の心構えをしておくこと。


言葉がわかりにくい外国の航空会社に乗るときには特に注意を払う必要がある。






今回のトラブルのように、緊急脱出をしなければならないケースはいつ自分に降りかかってくるかわからない。



だから参考までに緊急脱出に備えて注意しておく点を挙げておく。





1.飛行機に乗るときには動きやすい服装・靴で乗る。

「ジャージとテニスシューズで乗れ」とは言わないが、脱げやすいビーチサンダルとかハイヒールは避けたほうがいい。うっかり裸足になって脱出した時に外の状況によっては足を怪我することになる。



2.搭乗するときにはどこに出口があるかを確認しておく。

いざというときに使う出口は自分の席に一番近いところとは限らない。前後、左右の複数の出口を確認しておく。



3.常に昼とは限らない。

緊急脱出は常に昼に起きるわけではない。夜間でも起きうる。緊急脱出時の機内は非常灯がつくとはいえ真っ暗になる可能性もゼロではない。だからどちらに逃げなくてはならないかを把握しておく必要がある。



4.緊急脱出にはケガはつきもの。

スライドを使っての緊急脱出は安全に降りるというよりも、短い時間で脱出するためにつくられている。手や足の骨折、腰を痛める程度のケガは当然起きうる。それよりも機内にいて、煙・炎等の命にかかわる危険な状況から逃げるためにスピードを優先すること。ただ、滑り降りる時には頭部のケガには特に注意すること。



5.すべるときには姿勢に注意。

脱出スライドというのは滑りやすくできている。滑って降りる時には怖がって上体を寝かせてしまいがちになるが、こうすると滑る速度が速くなってよりケガをしやすくなる。下の写真のように上体を起こして腕を前に突き出せば滑る速度を抑えることができる。



6.機外に出たら機体から早く離れる。


火災が発生している場合、上記チャイナエアラインのように機体が爆発する可能性がある。逃げるときには煙を避けるためにも風上側に逃げるようにする。




7.脱出は基本的には乗務員の指示で。


「基本的に」と書いたのは例外もあるということ。状況によっては乗務員が死亡している場合もありうるだろうし、航空会社によっては1996年に福岡空港で事故を起こしたガルーダ・インドネシア航空の乗務員のように、脱出指示を十分ださないで乗務員が先に脱出してしまうこともありうる。

福岡空港ガルーダ航空機離陸事故



8.離陸前・着陸後も気を抜かない。


常に気を張っている必要はないが、離陸前や着陸後の地上にいるときにも事故は起きうることに注意する(上記チャイナエアラインのケースは着陸後の地上移動中に起きた)。




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