航空業界を震撼させた事件 | プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

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世界最速で大富豪を生み出す国・中国でフライトをマネージする
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11年前の今日、世界を震撼させた事件が起きた。

そう、「アメリカ同時多発テロ事件」だ。



事件自体の詳しいことは上記のリンクから見ていただきたい。



私は当時、某日系航空会社のMD11という機種の副操縦士(キャプテンになる前の操縦士)をしていた。




当日はフライトもなく、家でオフの時間を過ごしていた。



9月11日の夜9時過ぎだったと思う。突然アメリカにいる親族から国際電話がかかってきた。

パニックになっているような声で「ものすごいことになっている」と...........



急いでテレビをつけて目が釘付けになったのは言うまでもない。



皆さんもまだ憶えているだろう。



その後数日間、アメリカが管轄する空域はすべて飛行禁止になる。



当時、私もフライトをしていた、アメリカ本土やグアムなどへのフライトはすべてキャンセル。

なぜか沖縄線までもとばっちりを受ける羽目に。
米軍基地があるからなんとなくイメージでというところなのだろう。


世界中の航空会社がセキュリティのために、日々、緊張を強いられることになった。


当時のコックピットドアはただの木のドアで、ロックも申し訳程度についていただけだ。今思えば笑っちゃうが、そこに臨時のかんぬきをつけたりした。



空港でのセキュリティチェックも恐ろしく複雑なものとなり、飛行機に乗るだけで一苦労することになる。





飛行機の旅行が突然危険なものであるという認識が世界中に広がった。そのため、飛行機に乗ることを辞める人たちが大勢でて、航空業界はアメリカを筆頭に猛烈な冬の時代を迎えた。


それもかなりの長期間に..........................






倒産するエアラインも続出し、アメリカを中心に多くのパイロットが一時解雇に追いやられた。






実は私、事件の前年の2000年に、アメリカの航空会社のパイロット採用の試験を受けていた。


あのころはアメリカの航空会社も積極的にパイロットを採用していた時代だった。


しかし当時の私の履歴では飛行時間も少なく、機長での経験がなかったこともあり、採用されることはなかった。


落胆していた矢先、この事件が起きた。






もしあの時、採用されていたかと思うとゾッとする。

採用されてしまっていたら、ジュニアであった私は真っ先に一時解雇の対象だったであろう。



そしてなれない土地アメリカで路頭に迷っていたのかもしれない。




今とはまるっきり違う人生を歩んでいたに違いない.............






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