不動産業界 ゆく年・くる年
-激変 '09 ~ デフレ '10-
今年も大晦日を残すのみとなり、
「光陰 矢の如し」を肌で感じつつ ゆく年・くる年 を考えて見ました。
ゆく年の 09年 不動産業界を振り返って見ると 正に激変の一年でした。
リーマンショック後の地価大暴落で終わった前年から引き続き
未曾有のマンションデベ・不動産会社の倒産ラッシュ。
これだけ激変した不動産市場は日本の不動産史上、初めての事ではないでしょうか。
「売り手市場から、買い手市場へ」
・分譲マンション市場 分譲価格の大暴落。2割~3割り引きは当たり前。
在庫処分に至っては半値・八掛けでアウトレット・マンションの出現。
・不動産投資市場 外資の蜘蛛の子を散らしたような一斉撤退。
(JーREIT含) 外資の撤退により買い手を失った市場は全く動かず。
償還期日が始まるリートに備え J-REITを救うため官民ファンドの設立。
・一戸建住宅市場 見切り千両で売却した後は低価格路線へいち早く変更し、
夏以降は持ち直すも低価格路線は変わらず。
・オフィスビル市場 会社倒産・新築ビル竣工等で需要・供給バランスが逆転。
東京駅周辺のオフィス賃料も半値に下落。
新築ビルに至っては6ヶ月のフリーレントも当たり前。
・不動産個人投資家 不動産市況を底値と見た 不動産個人投資家達が収益物件に集中。
高利回り物件がよく売れている。
ゆく年 '09年は 激変の一年でしたね。
さようなら、激変の '09年・・・
くる年 '10年の不動産市況はどうでしょうか?
デフレ基調の中、将来不安からマイホームを買い控えている実需の消費者様達に
早く購入意欲が戻って来て欲しいものですよね。
くる年 '10年 の明るい話題の材料は
1、「住宅版:エコポイント制度」の創設
住宅市場の回復をねらって民主党新政権は
エコ住宅の新築・エコリフォームを促進ために
追加経済対策の目玉として1000億円を投じるようです。
どん底の不動産j業界にとっては期待したい材料ですね。
2、住宅購入時の贈与税;500万円から
非課税枠;1500万円に拡充予定(政府税制調査会)
このほかに110万円/年の基礎控除を加算すると
合計;1610万円が非課税 となる予定ですから
不動産業界は期待したいものですね。
・分譲マンション市場 淘汰されたデベにより 各地域での供給はコントロールされ
低価格帯での分譲マンションが中心となるでしょう。
・中古住宅市場 「住宅版:エコポイント制度」により、新築物件よりも立地条件の良い
中古物件をエコリフォームする購入者も増えてきて欲しいですね。
・一戸建住宅 贈与税枠の拡充により2000万円以下の住宅供給が多くなり、
近郊の一戸建住宅には活況が戻って欲しいですね。
デフレ基調から1000万円以下の住宅(建物のみ)も多くなりそうですね。
・不動産投資市場 日本の不動産市場が底値となった今、外資の回帰が始まっているようです。
'09年12月に東京駅隣接のPCP丸の内ビルを米国系不動産ファンドが
1400億円で購入しましたね。
'10年は中国マネーも買い始めるかも・・・。
・オフィスビル テナント賃料も底値に近いでしょうし、空室の稼働率を高めるには
少し時間がかかるんじゃないでしょうか。
・不動産個人投資家 '10年は表面利回り 9~10%の収益物件は減少して 表面利回り 7~8%の
収益物件が主流となるでしょう。
新しく くる年 '10年が希望と夢に満ちた年となりますように!!
期待を込めて考えて見ました。
皆様は どのような新年になるとお考えでしょうか?
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