不動産屋であり中小企業診断士。そして、借金、多重債務問題、競売、任意売却。再生のプロフェッショナル有限会社大野不動産コンサルタント事務所
のブログ部屋へようこそ!日々の思いついた事を、ブログにしています。今日はこんな話・・・
Kawaiさんは、現在「野菜に魅了される隠れ家レストラン 大地の料理“Kawai”」で順風満帆な経営をなされているオーナーシェフ。
ここに至るまでは、長い苦難の道のりがあった。
オーナーシェフKawaiさんは、16歳から料理人の道を目指し上京、都内各所で修行し、25歳から東京ベイホテル東急、ホリデイイン横浜そして元プリンスホテル総料理長がオーナーを務める「グランシェフ大矢」にてシェフを任されるほどの料理人。
平成15年に代々木上原駅前にフレンチレストランをオープンし、シェフの料理が評判を呼び、固定客に恵まれ、お店はいつも満杯の状態であった。
売り上げはあったが利益が出ない。シェフの料理に向き合う思い入れが強ければ強いほど、固定費、材料費が大きくのしかかった。
また経営に対する間違った認識で、経営は決して楽とは言えなかった。
その中で、家主と不動産業者による横暴な家賃値上げ要求により、平成20年11月に店を閉めることになった。
「今振り返ると、その時はどん底でした」とKawaiさんは語ってくれた。
「先の見えない不安な日々を思い出すだけでぞっとします。」
そのようなときに、自転車でケーキを売りに来ていた若者に合う。
ケーキを段ボールに入れて、段ボールの看板に「○○ケーキ300円」。
その場所には、すでに顧客が待っていたのだ。
そして、驚くことに200個あったケーキは完売してしまった。
その若者と話していくうちに、「口コミ」商売のすごさを改めて感じることが出来た。
「付加価値、アイデア、サービス、シェフの思い」で顧客はつかめる。
Kawaiさんは「意識変革」の必要性を改めて認識した。
その日から「負けてられるか。何でも挑戦だ。」kawaiさんの快進撃が始まる。
Kawaiさんの腕前を知っているお客さんの応援などで無店舗ながら商売を再開した。
友人のレストランの厨房を借りながら「健康に良いダイエットスープ」「正月用おせち」「フレンチお菓子」等の販売を始めた。
「口コミ」から、瞬く間に広がり、特に「健康に良いダイエットスープ」は年商900万円にまでなった。
「口コミ」から「口コミ」でお客さんからの注文が舞い込み、待望のお店を開店することが出来た。
「口コミ」はその商品に付加価値、アイデア、サービスがあるからこそ「口コミ」で、お客さんが来るのである。
悪い「口コミ」はお客さんが去ることは言うまでもない。
Kawaiさんのお店は「看板」がない。
前を通っても、お店があるのかわからない。
これが本当の「口コミ」商売・・・見習いたい。
「口コミ」で顧客を引き付ける「野菜に魅了される隠れ家レストラン大地の料理“Kawai”」これが強みです。
「口コミは最高のマーケティング」である。
ひとつ加えたいことがある。
Kawaiさんの経営に対する考え方が変わったこと。
それは「利益を上げること」
では、では。