大震災の起こる一ヶ月前に九十九里に撮影に行っていた。
その時の海も決して穏やかではなかった。
波はあり、うねりも伴っていた。
水の持つ質量を充分に感じさせられる海面だった。
水の近くに暮らす幸せと近くに存在する危険。
ロードトリップフォト http://web.me.com/roadtripphoto
だいぶ暖かくなって来ました。
って毎日そう言っていますか?
でも毎朝、植物の水やりと苔の水分補給をしていたら、天気や湿度に
敏感になって来ます。
昨日は大きな観葉植物の植え替えをしました。
一回り大きな鉢を買って来て始めたのですが、すごく大変でした。
と言うのも以前の鉢に根が張り過ぎていて抜けないのです。
植物も2.5mくらいの高さがあるのでとても重いのです。
最初は土を少しずつほぐしていましたが、一向に動く気配がないので
最後は以前の鉢を割りました。
そうしてやっと植物は鉢から抜けたのです。
新しい鉢に新しい土と肥料を混ぜ植え替え完了です。
今年はもう少し延び延びと葉を茂らす事が出来るでしょう。
でも同じ植物がもう一鉢残っています。
今朝の腰の痛さをもう一度繰り返すのかと思うと憂鬱です。
でも頑張って来週にでもやりたいと思います。
夜、BSを見ていると、イギリスBBCの制作でホッキョクグマの生態を
放映していました。
それを見ていると何だか懐かしく思い出す風景がありました。
ホッキョクグマが心待ちにする海が凍る季節。
そんな季節に僕も北極に行った事があります。
それは、アメリカ領やカナダ領ではなく誰も行った事が無いロシア領
でした。
本当に日本人は始めてで、チェルスキーと言う北極圏の街でした。
僕は東映の映画の撮影で行ったのですが、もちろんそんな所に
定期航路は無いのでチャーター機でした。
アエロフロートのチャーター機で降り立った滑走路は凍った川でした。
そこは極寒の地で、マイナス20℃の世界でした。
少し風が吹くとマイナス40から50℃になってしまいます。
そこに一週間ほど滞在したのです。
撮影は大変でした。
フィルムが外気にさらされるとパリパリと割れてしまう寒さです。
目出し帽をかぶり、口と鼻は息で真っ白、眼の水分も凍りました。
肌が凍傷から守らなければいけませんでした。
そんな世界をホッキョクグマは生活の場としているだけでも、自然は
偉大だなと感じます。
余談ですが、そこに暮らす人達はそんなに寒く感じていませんでした。
何故なら、僕らが決死の覚悟で外出する時に彼らの服装は、ジャンパーの
下にシャツが一枚だったからです。
僕は東京の山登りの専門店で購入した一番暖かいと言われた靴を履いて
いましたが、それでも一時間で足の先が痛くなりました。
彼らはアザラシの毛で作った靴が一番だと言っていました。
その北極ロケで撮影した映画も近年DVDになっていました。
アマゾンで購入し、今は暖かいソファに座って観ています。
同じ人間が時空を超えて再確認する不思議な時間です。