臘八大摂心
ろうはつ おおぜっしん
「臘」は12月、「八」は八日のこと。
この時期12月1日から8日の早暁にかけて、全国の禅の修行道場で行われる坐禅修行で、
1年の内で最も厳しい行とされ、禅修業の集大成とも言うべき行事です。
この間は
○朝晩のお勤め
○換鐘(禅問答)
○食事
○二便往来(トイレ休憩)
これ以外はすべて坐禅に費やされます。
ただでさえ短い睡眠時間も「坐睡」となります。
ご想像のとおり、坐って寝るのです。
本山萬福寺では「臘八と一緒に冬が来る。」とよく言いました。
今年もこの言葉にまごうことなく、鋭さを帯びた寒さが修行僧たちの肌を突き刺します。
このような行が、なぜ行われるのか?
お釈迦様が昔、菩提樹の下で七日七晩坐禅をされ、
8日目の早暁、空に輝く星をご覧になってお悟りを開かれた。
これが仏教の誕生である。
臘八の起源となった故事です。
つまり我々もお釈迦さまのマネをして、少しでもお釈迦様に近づこうというわけです。
マネゴトというと馬鹿にしたように聞こえるかもしれません。
けれど、これほど自然なことはないと思います。
テレビや雑誌で、あこがれのスターが身につけたり宣伝してたりする物を自分もほしいと思う。
「倍返し」とか「おもてなし」とかの流行語を口にしてみる。
先生が生徒に教え、生徒が先生から学ぶ。
子供が親を見て、親の行いをマネる。
私たちは父と母から遺伝子を半分づつ引き継いで生まれてきます。
その父と母はその両親から、そのまた両親からと・・・
私たちはそういった先人たちのマネゴトの結晶なのかもしれません。
所詮マネゴト。
ではありません。
ある禅僧の言葉があります。
「1日やったら1日のマネ。2日やったら2日のマネ。でも一生マネしとったら、ほんまもんや。」
小生の好きな言葉の一つです。
