赤ん坊というのは本当に可愛らしいもんです。
赤ちゃんを抱いて不動寺をお参りされる親御さんもいらっしゃいますが
見ておりますと、赤ん坊の周りにいる方はどなたもニコニコされて幸せそうなご様子です。
抱いているお母さん、その隣にいるお父さん、お兄ちゃんやお姉ちゃん、お祖母ちゃん、お爺ちゃん
みーんな、とてもいい笑顔です。
赤ん坊がいると、知らない人まで話しかけてくる、これもよくあることです。
「かわいいねぇ。ほっぺたプクプクだねぇ。」
なんて、いいながらついあやしてしまうオバちゃん、いますね。
私の母もそうです。
昨年末、私の友人にも子供が産まれました。
彼は普段、人前ではあまり笑うことがなく
知らない人には、気難しく思われたり怖がられたりするような一面もあります。
そんな彼が、生まれた子供の写真を私に見せてくれた時、
とても優しい顔をしておりました。
ニコニコという感じではなく、眼だけが静かに優しい。
そんな印象でしたが、
それを見て私もなんとなく嬉しくなって、自然に笑顔になりました。
赤ん坊というのは、それだけで周りを明るく笑顔にさせる
そんな不思議な力があるようです。
周りを笑顔に、幸せにする存在。
それはまるで仏さんのようです。
赤ん坊の周りで幸せそうに微笑んでいるかたがたのお顔もまた
仏さんのよう。
だれもがみな、赤ん坊という仏さんに生まれてきた。
一人ひとりが仏さんそのもの。
生まれてこのかた、みな仏さん。
衆生本来仏なり 水と氷の如くにて
水を離れて氷なく 衆生の他に仏なし
