11月29日のことです。
弁天様を後にしてから、次の目的地までは歩いて行けなくはないところなのですが、体力の温存の為と地下鉄・バス一日券を有効利用する為に、またまた京都バスに乗り。
目的地の真ん前にある『愛宕寺前』バス停で降ります。
そして愛宕念仏寺に凸💨
↑の写真は開門後のものですが、到着時にはまだ門が閉まっていました。
こちらは護法堂弁財天から比較的に距離が近いだけでなく、通常の嵯峨野エリアのお寺の開門時間が9時なのに対して、こちらは8時だということで迷わず、このルートにしています。
『さすがにこの時間に来る人はいないだろう』と、たかを括っていたのですが、先程の京都バスが『愛宕寺前』のバス停で降りる際に先に1人、外国人女性が降りまして。その人がPPとなった次第です。
愛宕念仏寺の由緒
愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)は、もとは稱徳天皇(しょうとくてんのう)により現在の東山区にある建仁寺の南周辺に建てられたと伝わる古刹で、平安初期に鴨川の洪水で堂宇(どうう)が流失し、醍醐天皇が天台宗の僧、千観内供(せんかんないぐう)に再興させて比叡山の末寺となった。本尊は千手観音像。千観内供は世に念仏上人といわれ、この寺も愛宕念仏寺と称するようになる。現在地に移ったのは大正時代で、一般参拝者に奉納された千二百体の石の羅漢さんが迎えてくれる。ふれあい観音堂をはじめ、前住職の仏像彫刻家・故西村公朝作の仏像が多数祀られている。
* 『そうだ 京都、行こう』HPより抜粋編集
聞けばその外国人女性はフランス人で、日本語を一切喋ることができないが故にワタク氏の拙いフランス語でなんとか聞き出せたのは、去年京都に来た時は12月の中旬くらいで紅葉の時期が過ぎていて残念だったので今年リベンジに来たのだとか。
そのシチュエーションは僕と全く同じだと言ったら笑っておりました。
その笑いが『何、話しを合わせてるのよ』という空気を読み取ったので、スマホで去年の日付の入った紅葉写真を見せたら納得してくれたようです(笑)
寺号標と仁王門
ということで花の都の尾根遺産には寺号標の後ろに隠れてもらって開門前の仁王門をパシャリ✨
↑の写真が向かって右側の阿行像。
向かって左側の吽形像。
ということで開門時間の5分ほど前になると。
仁王門にぶら下がっている提灯に、灯が点ります。
そして時間通りに開門します。
フランス人の尾根遺産はダッシュで高台の上の方に行って、後から並びに加わった大陸系のカップルは、けっこうスローペースでお互いを画角に入れた記念撮影をしつつなので、そのカップルに追いつかれない程度の速さで先に進みます。
羅漢坂
境内はけっこな高低差のある斜面があり、受け付け正面に急な石段の坂道があります。脇には『羅漢道』と彫られた石標が。
既に、この斜面から様々な表情の羅漢像が点在しています。
石段をさらに上っていき、上り切ったところから左を向くと。
地蔵堂
地蔵堂へと続く坂道が。
この坂道の脇にも羅漢像があります。
とにかくそれぞれが表情豊かです。
バットを構えた羅漢像。
烏天狗かな?
それらの羅漢像を見ながら坂を登ると。
地蔵堂が、おはようさんどすぅ〜✨
と。時間的なものなのか地蔵堂には上がれませんでした。
踵を返して逆側に行くとズラリと並んだ羅漢像に散り紅葉が。
本堂
本堂の脇にも羅漢像が列を成しています。
多宝塔
こちらが多宝塔。
先ほどの、おフランスな尾根遺産は、この多宝塔脇の辺りに陣取って一心不乱にシャッターを切っていました。
ふれ愛観音堂
そして、ふれ愛観音堂。
観音様が優しく微笑んでいます。
様々な表情の羅漢像
以下は様々な表情の羅漢像を設置する経緯と共に紹介します。
愛宕念仏寺は戦後、台風被害により廃寺の憂き目に遭いますが、仏師で僧侶でもある西村公朝(にしむらこうちょう)氏が住職として拝命されます。
(猫もいました)
西村住職は復興の一環として境内を羅漢像でいっぱいにしたいと考えて呼びかけます。
その呼びかけに賛同した一般参拝者に、三十三間堂の約600体の仏像の修復を手掛けたことのある仏師の西村住職が手ほどきをして、参拝者が羅漢像を彫りました。
当初の呼びかけでは500体を目標に掲げていましたが、その当初の予定を大きく上回り羅漢像は1200体を数えました。
(親子かな?)
とまぁこのような経緯で1200羅漢が設置されたという経緯です。
この羅漢は、以前キリストの絵画の修復を素人がやって台無しになった、あの絵に似てませんか?
このように羅漢像が、其処彼処にありますが。
この両手を広げて満面の笑みを浮かべて天を見る、この羅漢像が1番のお気に入りです♪
この羅漢像は最初にSNSで見かけた時から何故か心を奪われていて、実物を見つけた時は思わず『あった!』と口にしていました。
なんとも文字や言葉で表現できない『味』があります。
紅葉と羅漢像の写真を何枚か。
どこから撮っても絵になります👍
このくらいになると参拝客が一気に増えてきました。
ちなみに僕以外は全て外国人です。
もっとたくさん写真を撮ったのですが、このくらいで次の更新にバトンを渡すことにします。
ちなみにこちら愛宕念仏寺は嵯峨野のお寺&紅葉巡りではトップクラスに外せないところだったので、実際に来ることができて、感動もので次の目的地に向かいました。とさ。
ではでは👋