2022年12月13日のことです。


昨年末の京都遠征からすでに1か月が経ちましたが、いつも遠征の後に出していた遠征後記をチョロリと。

この日は錦市場をぶらりとしましたが、実はイノダコーヒで朝ごはんを食べる前に錦市場を通りまして。

ホテルからイノダコーヒの途中に錦市場があるというのもありますが、錦市場に所縁のある人物にスポットを当てようかなと思います。


京都河原町駅に近いホテルから向かうと、まず錦市場の東端にある、ここ錦天満宮のお出迎えです。

まだ灯りが点いていませんが、ウォーキング姿の夫婦連れの方などがお参りをしていました。

そして一旦、錦市場の西端までササっと行ってから撮影を開始します。 

錦市場の西端の、この一際大きなタペストリーの下には……

はい。

伊藤若冲さんの生家跡の碑があります。


伊藤若冲さんは、江戸時代の画家で狩野派宋元画を学んだ後に、実物写生を得意とした画家さんです。

僕はやはり、上の写真にも載っている濃彩の花鳥画の中の鶏の鮮やかな色彩が好きで展覧会にも行ったことがあります。

僕は絵画は詳しくないですが伊藤若冲と浮世絵では『相馬の古内裏』の歌川国芳が好きなんですよね。

『相馬の古内裏』(そうまのふるだいり)


そして、ここ錦市場の青物問屋で生まれた若冲さんは40歳にして隠居をした後に町年寄になり、その際に別の町の青物問屋の商売敵による策略で錦市場は奉行所から営業停止の沙汰が下るのですが、その際に諸々と奔走して営業再開にこぎつけることに尽力したそうな。

そんな活躍もあってなのか、錦市場は若冲推しなのです。

錦市場の通りには等間隔で若冲作品のタペストリーがぶら下がっています。

そして何故この時間に錦市場を? なのですが……

『虎図』

ご覧のように各店舗のシャッターには、それぞれ若冲作品が描かれていて、魚屋さん以外がまだ閉まっている早朝に見ることができるのです。

上の虎図も若冲作品の紹介で、よく目にしますよね。

『雪中雄鶏図』

『芭蕉雄鶏図』

『松鷹図』

『伏見人形図』

人形をモチーフにしているのは珍しいような……

『樹花鳥獣図屏風』

『群鶏図障壁画』

ピンボケ御免💦

鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画『松鶴図』


などなど。

早朝か店舗が閉まった夜にしか見られない伊藤若冲展覧会でした〜〜。とさ。




ではでは👋


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