12月13日のことでおます。
毎年この12月13日は、江戸時代中期まで使われていた暦(宣明暦)で、婚礼以外のことを行うのに良い日に必ず当たるとされていて、花街(かがい)では、この日を1年の区切りとして正月の準備を始めます。
その中で有名なのが京都5花街のひとつ祇園甲部の芸舞妓さんが、あでやかな和服姿で京舞井上流五世家元で人間国宝である井上八千代さん邸の稽古場に挨拶回りにくるところです。
(邸内の稽古場での様子)
僕は、この日を狙って遠征のスケジュールを組んだわけではなく、たまたま偶然にも京都にいる時に、そのような行事があることを知り、そう滅多に見ることのできない光景を写真と脳裏に焼き付けようと凸💨
ちなみに京都の花街(かがい)は、祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つあり、祇園甲部が京都で最も大きな花街だそうです。
そしてこの行事には、たくさんのマスコミとアマチュアカメラマンなどが殺到して警備員が出ることもあるそうです。
前置きはこれくらいにして、まずは。
井上八千代邸に行ってみました。
そこにはカメラを携えた方々が何人かいまして、そこで挨拶回りが始まるのを待つことにした矢先……
邸内から男性が出てきて『今日は中止になりました』と。
待っていた方々は『それじゃ一力さんに行こうか』などと言いながら三々五々に移動していきます。
向かうのは祇園で1番大きなお茶屋さんの。
『一力亭』へ。
この紅殻色の壁は、ここ花見小路だけではなく四条通りにも面しているので、四条大橋から八坂神社に向かう際に目にした方もいるのでは?
すると入り口から男性が出てきて『こちらでは事始めはやりません』と。
すると皆さん『そういえば暖簾がかかっていないな』とか『宮川町に行ってみようかな』と、その場から離れる人、また、その場に留まる人がいました。
僕は半ば諦めて祇園白川の。
巽橋に行ってみることにしました。
すると、そちらにもカメラを携えた方々がチラホラいて、思い思いに談笑しています。
ちなみ僕の予定は昼食の予約を入れているのですが、そのタイムリミットが1時間30分程度あるので、写真をパシャリながら詳しそうな方に事始めについてのレクチャーを受けたりしていました。
先ほどは諦めたと言っていましたが時間が経つにつれて『長年続いている行事なので全く挨拶回りが無いというのは考えづらい』ような気がしてきて予約のタイムリミットまで、その場に留まることにしました。
そして30分程度したくらいに。
おひとりが目の前を通って行きました。
これは事始めとは関係なく、ただ通り過ぎただけなのかどうなのかと思っていたら……
また同じ方向に向かっているようです。
そしてまたひとり。同じ方向へ。
それから消えていった方向に行ってみると……
この奥の(お茶屋さん?)に入っているようです。
以下はダイジェストで。
『おめでとうさんどす』という声が聞こえます。
ちなみに茶色のお召し物を着ている方が有名な方のようですが、残念ながらお名前は失念しました。
その後。
日本髪を結った方なども現れて。
賑やかになっています。
そして僕は予約の時間もあるし、諦めていたので1年に1度の行事を見ることができたことに満足して、この場を後にしました。とさ。
ではでは👋