地元のラーメン屋=きくちひろきへに鬼退治に出かけました。そこには赤鬼青鬼、かつて黄鬼も瞬間風速的にいた記憶がありますが、これらは言うまでもなくメニューの名称であります。ここは出来た当初から好きで、初期の頃はつけ麺を求めることが多かったのですが、次第にほぼ赤鬼狙いになっていました。コロナ禍および以前にも増して人気店となっていたために足が遠のいておりましたが、予定していたお店から立て続けにフラれたので久しぶりに寄ることになったのです。

 

しばらく来ないうちに行列で待つことによるお客さんを束縛しないようにとの配慮からか、パネルと番号札が連動するような、手作りのボードによる入店管理に変わっていました。そうしなくてはならないほど混雑時は待つということの顕れなのでしょうね。

 

↑ 2008年2月に食したつけ麺

 

きくちひろきさんの在る場所はいわゆる駄目地で、色んなラーメン屋さんが開業してはすぐ閉まっていたのが、きくちひろきさんになってようやく長く定着できているのでした。かなり前の某ラーメン本に紹介されていて、その刊行が2002年12月だから少なくとも20年は同じ場所で続いていることになりますね。

 

↑ 2008年2月に行った時のお店外観(今も基本一緒)

 

国道17号沿いにも関わらず駐車場がないし、駅から歩いてすぐという立地でもないの在り続けているのだから、ジモティーとしても誇らしく嬉しい限りです。件の本へ戻ると、2002年当時から赤鬼・青鬼はメニューにあったらしく、その頃は何と!500円だったみたいです。今回久しぶりに入って、赤鬼青鬼ともに830円(巻頭写真は味玉プラス130円の960円)でしたから、約1.7倍の値上がりです。しかし各所の有名ラーメン店ともなると1,000円超えも珍しくないと考えると、それほど高くないと思えてしまうから慣れとは恐ろしいもんです。

 

 

混んでいる時間は過ぎているおかげか、苦にならない程度の待ち時間にて入店。赤鬼の名前に相応しくスープにより赤色が、具の配置による見た目で鬼の面が表現されているようです。海苔で二本の角と髭を、細かく刻んだ肉を味付け成型したもので目を、揚げ葱だかニンニクだかで口の辺りを表現。スープは三層構造の醤油ベースで、辛味噌が外側を包み込み、ど真ん中を赤唐辛子が突き抜けるような風味と言ったらよいでしょうか。

 

↑ 2008年9月に食した赤鬼。巻頭写真の品と比べると赤色の弱いように見えますが、この当時の写真はガラケーなので単純にカメラ性能に起因する違いかもしれませんね。

 

私の記憶と味覚ゆえに間違っている可能性大ではありますが、多層構造の旨味に辛さと少し強めな塩辛さの絡み合いが癖なる味わいの由縁かと思えます。麺はわたし好みの少し細めかつかための仕上がり。久々に食べましたが、変わらない美味しさは嬉しいです。また機会があれば食べたいものですが、かなり待たされること必至なので次に来る気になれるか否や。

 

↑ 2009年1月に食した青鬼