何かのテレビ番組だったはずだが、町中華への取材において色んなチャーハンが供されているのを見て、毎度のことながら影響されて近々に食べたいと思っていた。そんな気分にあって羽生への用事ついでに「確かイオンモールに紅虎餃子房があったよな。」ということで、買い物と昼飯に寄ることにした。

 

番組ではチャーハンの上に五目あんかけだの焼肉だの蟹玉だのがのっている皿が登場していたが、あくまでも食べたいのチャーハンなので一番シンプルな卵チャーハンを選んだ。やって来たのは卵と葱だけみたいなこだわりの品ではなく、ところどころ細かい肉が見えた。いくらシンプルがいいとは言ってもそれくらいは入っていて欲しいのでむしろこれは歓迎。量も昨今のステルス値上げのように寂しい盛りということもなかった。味もまずまず。しかし、チャーハンには付き物であるはずのスープは来なかった。お馴染みの業務用でもいいからこれはあって欲しかった。それといわゆる多くの町中華にて目にする半球型のカタチではなく、お皿へパラっと盛られていた。

 

 

今では「チャーハンは半球型」なる先入観も少しは薄れているからそれほど気にしなくなってはいますが、それでも球体の方が表面積が小さくなるから冷めにくいような気がするし、あの綺麗に整ったチャーハンを崩しながら食べ進める方が美味しさも高まっていくように思えてしまうのです。

 

いつだったか久喜市の町中華屋さんで頂いたチャーハン。あくまでも私の場合ですが、写真で比較するならこちらの方に食指が動きます。ステレオタイプと言われても仕方ありませんが、やはり心のどこかに「こうであって欲しい」という理想の型枠が存在しているのは確かみたいですね。