(神奈川小田原城址公園天守閣と桜。周囲は人の海。撮影タイミングがなかなか…)
今回は前回からの続き、滞納の実例、ケース2です。
約20年前に父親所有の小規模なアパートで発生した滞納です。
この話には「胸糞話」がありますので、イヤな方はスルーでどうぞ。
不動産賃貸業ではこういうリスクがあるという「症例」の紹介です。
なお、かなり端折った状態で書いています。
実際はもっと様々な話とか行動したこととかあるんだけどね。
1.前回のあらすじ
前回は、いよいよ保証人である娘との話合いが始まりました。
しかし、話も噛み合わず娘は無責任なまま。
今回は話合いの続きですが、
何か進展はあるのでしょうか…
1.話合いは続く
当:
「お父様の処理はすべてこちらで実行しましたが、どうお考えですか?」
娘:
「私と父とは関係ないんです。音信すらなかったんです」
当:
「例え村八分的な状態でも誰かがやらなければならないことってありますよね?」
「私の親が糞便の処理からやって、安心して暮らす所まで行き着いたんですよ」
娘:
「連絡がこなければどうしてよいかわからないですよ」
当:
「だから当初こちらから何度も連絡したじゃありませんか」
「普段の電話でも状況の説明はしているでしょう」
「なぜ一度も出てこない、謝罪もなしなんですか?」
娘:
「本当に昔から関係ないんです。関わりたくないんです」
当:
「だからって他人に全部押しつけていいんですか?」
「関係ない人が何で賃貸借契約書の保証人欄に署名捺印したんですか?」
「保証人になったことの法的効力を理解されていますか?」
こんなことの繰り返しで全く前に進みません。そこで…
当:
「このまま並行線を辿るなら内容証明のとおり行動します」
「ただ、それではさらに手間と費用がかかります」
「そこで最後の提案ですが、次は旦那様とご一緒して頂けますか?」
娘:
「どうするんですか?」(ここで眼光が変わる)
当:
「アナタに支払い能力がないなら立て替えてもらえばいいじゃないですか」
「当方も今後アナタとの関わりを持ちたくありませんしアナタもイヤでしょう。」
娘:
「そんなことされたら困ります!」
当:
「どうしてですか?裁判になったら膨らんだ費用もアナタ持ちですよ」
娘:
「夫にはこの件を知らせていないからです」
当:
「どうしてですか?」
娘:
「父は死んだことになってて…だまして結婚したんです」
(以下事情と経緯の説明を受ける。娘は過去ご老人の件で苦労したらしい)
…とここまで未認知の内容を後出しでいきなり持ち出されたワケで…
普通ならここで腰折れしそうですが、続きはどんなことを話したのでしょうか。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。