(神奈川小田原城址公園の桜。あと少しでこの季節がやってきますね。)
今回は前回からの続き、滞納の実例、ケース2です。
約20年前に父親所有の小規模なアパートで発生した滞納です。
この話には「胸糞話」がありますので、イヤな方はスルーでどうぞ。
不動産賃貸業ではこういうリスクがあるという「症例」の紹介です。
なお、かなり端折った状態で書いています。
実際はもっと様々な話とか行動したこととかあるんだけどね。
1.前回のあらすじ
前回は、ご老人の保証人である娘の行動を書きました。
全く誠意がなく、逃げの態勢に入っている状況でした。
費用負担もなく、謝罪もなくという状態でした。
その後どうなったのでしょうか。
1.娘の状況に変化なし
娘には引き続き電話を定期的に掛け、
同じことを繰り返し求め続けました。
けれどももう限界。相手に全く誠意がありません。
何から何まで丸投げの上、肝心の言葉もなく、1円も振り込まれないのです。
電話も向こうからはかけてきませんから、明らかにフェードアウト狙い。
仮に話すことができても泣いてカネがないことや自分の言い訳をするばかり。
こりゃ仕方ありません。
契約書に基づき、回収行動に入らせて頂くことに決定しました。
あ…ちなみにですが、娘とご老人とは本件を機に事実上の縁切り。
施設費用から何から公的資金のお世話になっていたようです。
つまり、当家の先でも丸投げを続けたということです。
1.回収準備
で、回収するに当たっては、まず相手方が支払える状況にあるかどうか、
ウソを言っていないかどうかを確認する必要があります。
今回は娘の自宅の外観を確認しようと思い立ち、現地へ。
今みたいにGoogleのストリートビューなんてない時代です。
住所を確認、そして地図を確認。
カメラを準備。メモを準備。その上で現地に赴きます。
現地には立派な家が建っていましたよ。
数百万円程度の年収では買えません。
そして車庫にはクルマを2台確認。
うち1台は高級車。もう一台はコンパクトカー。
ああそうですかそうですか。問題なく払えそうですね。
娘の言う「払えない」というのは大ウソですね。
引き続き、相手方に対する文面を作成する準備に入ります。
確認後、内容証明を作成して送達。債権の存在の確認と費用等の請求、
そして無視したら訴訟を起こしますよとの文句も入れて。
ついでに、郵便は一手間掛けて相手に対するプレッシャーを倍加させます。
詳細は次回にて。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。