(京都二尊院の参門。隣の常寂光寺と並んで紅葉の名所。)
時間の経過と共に歳を取ること、
これは避けようがありません。
人間社会には労働という独特の制度があり、
かつ、定年制度で区切られています。
今回は、その前後で人生に何が起こるのか、
それぞれ確認しようと思います。
1.人生の可動時間はどれくらい
人生100年の時代に入ったものの、
実際に働ける期間(可動時間)はどの程度でしょうか。
一般的なサラリーマンであれば、
学校を出てから定年までの年数がこれに該当します。
4年制の大学をストレートで卒業したならば、
概ね23歳辺りから60歳辺りまでの約37年間が「可動時間」となりますね。
65歳定年が全体に定着すれば、+5年の猶予が与えられます。
その期間に生活を維持し、子供を育て上げ、老後に備えるのです。
皆さんはこの期間を長いと感じるでしょうか。
それとも短いと感じるでしょうか。
最近は70歳くらいまで働くのがデフォルトになりつつあるようですね。
タクシーの運転手さんなど、高齢の方の比率が高いと思いませんか?
1.あっという間に時間は過ぎ去ってしまう
当方の若かりし頃は、この数字は漠然としたものでした。
自分がいずれそうなるだろうとは思えず、ずっと先のことだと思っていました。
しかし、実体験しての感覚はどうかというと、
あっという間に過ぎ去ったというのが正直なところです。
本当に早かったですよ。
あまり具体的な日々の記憶というものがありません。
あっという間に50代も半ばになりました。
今更誰かに雇ってもらうという年齢ではありませんし、
生活費に汲々とするようなレベルの給料では足りないのです。
また、年金は一応厚生年金も付きますが、
勤めていた会社が手を抜いて年金加入していない時期が程々あったのです。
何か自分で別途収入源を構築しなければ、
後々の期間を生き抜いて行くことができません。
定年後は給料が半減しますが、
一般には、急にそのレベルまで生活を落とすことは不可能です。
貯蓄を切り崩したところで、それは何年持つのでしょうか。
貯蓄はインフレに対して最弱であり、ゼロ金利時代です。
今のようなことが続けば、どんどん終末が近付くばかりです。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。