(京都二尊院の大紅葉。写真では伝わらないけど圧倒的な存在感。)

 

 

今回も前回に続いての話です。

 

よく巷では「Fire」という言葉を聞きますよね。

昔は「精神的自由」とか「経済的自由」と言っていたヤツですよ。

 

皆さんが憧れる言葉ですが、ある意味での罠も待ち構えています。

達成した途端に抜け殻となってしまうことです。

 

その先はどうなるんでしょうか。

今回はその辺りに触れようと思います。

 

 

1.「Fire=働かないこと」ではない

 

当方の一方的な思い込みであって、恐らくの話です。

多くの不動産投資家を目指す方が勘違いをしている部分だと思います。

 

それは、不動産投資=不労所得の入手であって、

労働が生きるに当たって全く必要なくなる状態だという勘違いです。

 

これは他の投資家の方々も語られている部分ですが、

明らかに間違っています。

 

不動産投資の大半の時期は不動産賃貸業という「事業」を遂行しており、

それは住居等を提供するサービス業なのです。

 

仕事の大半は管理会社が請け負ってくれるものの、

監視やトラブル対処は必要ですし、形態としては「客商売」そのものなのです。

 

 

1.サラリーマン時代と変わること

 

もちろん、サラリーマンに比べれば相対的な労働時間はミニマムになります。

 

しかし、決まった時間だけ働けばよく、

一生懸命働いてもサボっても給料が変わらないという状態にはなりません。

 

また、サラリーマンのように分業がなされ、

自分の範囲だけ守備すればよいというものでもなくなります。

 

サラリーマン時代にあった「看板」やバックアップ、責任の分散もありません。

すべて自分次第、自分の考え方や行動によって結果を導き出す世界となります。

 

当然、その中にはやりたくもない仕事も含まれるワケで、

格好いい世界とは程遠い部分も含まれます。

 

最近、当方所有の物件で下水管が詰まり、トイレの汚水が逆流しました。

そんなとき、アナタは駆けつけて一時的にせよ処理する覚悟がありますか?

 

今回も管理会社が処理や手配をしてくれましたが、

担当地区で同時多発的に発生すれば人手不足。そうなれば中継ぎは大家の役割です。

 

客商売なのですから当然です。

放置すれば汚水が床から下の階に影響を及ぼすことだってありますからね。

 

Fireしたってその程度の覚悟は必要だと思いますが、どうでしょうか。

当方、変なこと聞いてますかね?

 

 

1.結局何が違うのか

 

では、Fireして何が変わるのか。

当方は「働き方」と「働く時間やパターン、その多寡」が変わる程度だと思います。

 

サラリーマン時代のように「帯」で拘束されることはないが、

トラブルが発生すれば、対処のために24時間張り付きになることもあります。

 

また、サラリーマン時代のように定時定額の給料が入らないことも。

場合によっては赤字となる月があることも覚悟して下さい。

 

そして、そういったことをプラス方向にシフトするためには、

自分自身の関与が絶対に必要です。「何でもかんでも管理会社」ではありません。

 

「黙ってりゃ勝手に周りが動いてくれる」なんてのは妄想レベルです。

上手く回るも回らぬも本人次第なんですよ。

 

別にハワイ在住になりたきゃそうしてもいいですし、

都心のタワマンの最上階に住みたきゃそうしてもいい。

 

けれども、絶対に離れてはならない部分が存在すること、

自分が責任を持つべき部分は消えないこと、

 

こういったことは忘れないで頂きたいと思います。

 

同時に、サラリーマン根性では絶対にくぐれない世界ですからね。

心してどうぞ。

 

 

 

続きはまた次回。

今回もお付き合い、ありがとうございました。