(東福寺(京都)の方丈にて…閉門前、静寂のとき)

 

 

またまた日曜日がやってきました。
今週は何のネタにすんべかな…と考えておりましたが、
これやってみましょうか。

 

勧誘電話なんて斬り捨てろ。さらっと断っちまえ。


一時期より下火になりましたけど、
投資不動産の勧誘電話ってのも結構ありましてね。

 

最近はバリエーションが増えて、
太陽光発電とか、管理会社を装った偽物電話とか、
色々ありまさね。

 

かけてくる輩も様々いてね、
普通に大人の対応が取れる人だけじゃなく、ただのガキンチョとか、
オマエら新聞に載ってたあいつらだろってのもいたりね。

 

当家に一番よくかかってくるのは、
ワンルームマンションを売れというもの。

 

手持ちの物件を売りませんか?
単純にこれなんですけどね、

 

まあまあ、よくかかってくることくること。
土日には必ずかかってくるペース。

 

こんな電話の殆どは、冒頭の数語で相手の言葉に被せて
「ウルセエ!バカヤロウ!」とか、
「いらねぇよ!時間泥棒!」とか、
こんなこと云って(もちろんウソだよ)切っちゃうんだけど、

 

たまに間違って話を聞いちゃうこともあるので、
困っちゃいますよね。本当に困ったもんです。自分に。

 

じゃ、セールス電話がどんなこと云ってくるのか、
幾つかお話ししてみますね。

 

 

1.相場より異常に低い値段で売れ!(ボッタクッてやる!)と云ってくるケース

 

これね、相場よりも異常に低い金額で
ふっかけてくんのね。

 

ちなみに、ワンルームマンションを相場幾らに対して
どの程度の金額で売れってふっかけてくると思う?

 

大体ね、400万円の相場に対して100万前半ってのが多いですね。
最悪のケースだと50万だって。

 

心の底から「ふざけないで頂けますか?」と
罵倒したくなる値段ですわね。

 

奴らはその値段で仕入れて相場で売るんだから、
濡れ手に粟で4倍とか8倍とか手に入るんだねこりゃ。

 

こんなの相手にして売ったら
大損しますわね。

 

でもね、このケースなら、しつこい相手でも
「利回り●%以上じゃなきゃ売らんよ」
なんて本物チックな切り返しすると、大体向こうから切るけどね。

 


1.いかにもすぐ売れると誤認させるケース(大嘘)

 

これはね、
「お宅様の物件を購入したいというお客様がおられまして」、
「ここでお待ちになっておられます。」
というもの。

 

これ直球でね、
「そいつを電話口に出せ!」
っつっても絶対出てきません(爆笑)。
セールスマンも口ごもります(再爆)。

 

もちろんそこにおられるハズはございませんので。ハイ。
いつも聞くマニュアルトークであることは存じ上げております。ハイ。

 

使い古されておりますので、
そろそろ衣替えされた方が良い頃かと。

 

このケースはね、しつこいヤツでも
「そいつを電話口に出せ」
を延々と譲らなければ大抵根負けして切りますよ。

 


1.持っていることが損だと誤認させようとするケース

 

これはね、

バブル崩壊でワンルームマンションの価格も暴落したでしょ。


これにもっと輪をかけたことがこれから起こりますよって煽るパターンね。

「今この価格で売ることができなければ価格は下がるばかりですよ」
「これからマンションの供給過剰でどんどん賃料が下がりますよ!」

ってなことを云ってくんのね。

 

こちとらそんなこと経験した上でここにいるのにね。

 

もう既にワンルームマンションの価格なんて買値の3割くらいですが何か?
そんな物件に苦労して客を入れてますが何か?

 

こちとらその最前線で戦っているわけで、
無知な年寄り相手みたいなセールストークすんなってことですよ。
ってことなんですね。

 

これも現場で使っている言葉をつらつら云いだすと、
やっぱり相手は口ごもっちゃうよね。


ここでちょっと横道に逸れますが、
当方が値下がったワンルームマンションを売らない理由を。

 

1.父親から相続した物件であり、直接のハラは痛んでいない。
1.下がりきった感が強い。
1.減価償却費が出続けているため、これを利用している。

  (減価償却費って何だっけ?過去のページを漁ってみてね。細かい効果は後日。)
1.譲渡すれば損失が出るが、

  同一年に譲渡益が出る不動産の売却と抱き合わせにしないと、

  税務上切り捨て扱いになる。
  (所得税法第69条と、租税特別措置法第31条とか32条の関係だね!「生じなかったものと見なす」んだ。新しいネタだよ!)

この辺りが関係しています。

 


…で、お話を戻しますね。

 

セールス電話なんですが、
どこで当家の番号調べて電話をしてくるのかっていうと、

 

1つには、明らかに名簿が出回っているようですね。
過去のデータ等々に基づいたものが。

 

もう1つには、登記簿があるので
絶対に避けることができないんですね。
あれ、個人データバリバリですからね。

 

なので、セールス電話を減らしたければ、
オレオレ詐欺防止機能が付いている電話や、
番号非通知を排除する機能が付いている電話を
買うことしかないですよね。

 

ちなみに、

 

実家にもこの類いの電話がたくさんかかってくるんですが、
母親は何が何だか解らない人なので、このタイプの電話に替えました。

したところ、効果はてきめんのようです。

 

替える前なんてね、訳解らんからっつって、こっちに電話廻しちゃうのね。
当方の電話番号教えちゃうんですよ。携帯の番号まで。
「お母様からのご紹介で…」なんてのがかかってきてね。

 

廻さなくてもさ、相手の電話番号きっちり控えて

「●●さんにきちんと返信したか」ってウルサイウルサイ。

 

家のこと真剣に考えている息子の云うことなんて殆どきかないのに、

得体の知れない人間の云うことには几帳面に反応せよと…

 

一時期は発狂寸前になりましたよ。

これを書いてる今でも胃袋がひっくり返りそうになりますもの。

 

残念ですが、お母様には厳しいお説教をさせて頂き、
この世の中には卑しきもの、嘘吐き、愚か者、狐や狸がたくさんいるんだよ、

 

あなたは誰の味方なのか、何を優先して物事を考えているのか、

切々と説いて差し上げました。理解するのに5年くらいかかったけど。

 

年寄りに限らず、
真面目な人って全部電話受けちゃうのね。

 

で、セールスだろうが何だろうが、
断るのに正当な理由が必要だって考えてるみたいですね。

 

「今●●を買ったばかりですから」
「そんなおカネはございません」
ってね。

 

「ウルセエ!バカヤロウ!」
って云っても云わなくても、
切っちゃえば終わりなのにね。

 

セールスマンは断られるのが仕事です。
必要なければ聞くだけ損です。

 


最後に…

 

居住用の区分マンションのセールス電話、
こっちは「買いませんか」電話でしたが、

 

当家にかかってきたあるケースをお話しして、
きょうはサヨナラしましょう。

 


…プルルル(呼出音)…

 

当方(当)
「はい、一太郎本舗でございます。」

 

セールスマン(セ)
「夜分遅くに申し訳ございません。私、●●と申しまして、」
「今●●で新築マンション売り出しのお知らせをしようと思(ここで言葉を被せて)…」

 

当「何?セールス?」

セ「えっ?やっあの、セールスなんてそんな(ヘラヘラ)。」

  「あので(すね、と云いかけの途中で)…」

 

ガチャ。

 

気分悪いけどこうしないとね。
イライラしながら時間も喰うからさ。
奴らはある種の泥棒ですから。

 

泥棒で思い出したけど、
もう一つ追加。
文豪ゲーテさんからの伝言。


「あらゆる泥棒の中で最も始末の悪いのは馬鹿である。」
「我々から時間と機嫌のよさをくすねていくから」

 

馬鹿って何よ?
彼らだって一所懸命仕事を(世間の常識と云われる声)…

 

シラネ。シラネェよ。カンベンしてよ。
セールス電話なんて断られることが仕事でしょ?

 

その覚悟があって電話かけてきてるはずなんだからさ。
こちとら仙人じゃないんだよ。一人なんだからさ。

 

最後ぐたぐたになっちゃった。ごめん。


おしまい。

 

 

 

最後はいつも同じメッセージ。

 

「精神的自由」やら「経済的自由」なんて心地よい言葉に浮かれると、
デンジャラスな人生を送ることになるかも知れません。

 

焦りは禁物ね。
大丈夫。不動産は逃げませんから。

 

 

人事屋が書いた経理の本人事屋が書いた経理の本
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古典。超古典。古典中の古典かも。名著なのでまだ版が重ねられているようですね。

考え方のアプローチ、特に数字関連は秀逸です。

プロになるほど、詳しくなればなるほど、専門化した思考に贅肉や偏りが生ずるのは必然。

不動産も然り。

そんなときに、物事は大局からざっくりとみることも必要だと唱える本書。

不動産投資をやるなら数字はセットだからね。一度読んでみて下さい。