暴露裏話!賃貸不動産業界に15年務めて知ってしまったブラックな世界。お部屋探しは100%騙されている!? -2ページ目

暴露裏話!賃貸不動産業界に15年務めて知ってしまったブラックな世界。お部屋探しは100%騙されている!?

賃貸業界の裏側を少しだけお話します。もう不動産の世界には戻ることはないと思うのでちょっとだけ暴露してみたいと思います。

こんばんは。

さぁ、今回からは賃貸屋の営業手口編です。


賃貸不動産業界に15年務めて知ってしまったブラックな世界

昔、こんなことがありました。


友人が物件を探したいと客付け業者である僕に相談してきました。


僕の働いてる店なら仲介手数料安くできるだろと思ったみたいです。

もちろん僕の友人ということでそのあたりはOKなんだけども、賃貸屋の業務で一番手間なのが案内業務なんですね。


友人なので売上も関係ないし、僕の必殺ギリギリのクロージングトークも使えず、大抵友人というのは決めるのに時間がかかる。

友人ってこんな時迷惑ですね。

会社からは友人からもしっかり利益取るように言われてるし、しがないサラリーマンの僕は早い者勝ちみたいなお得物件を紹介する程度でしか実際応援できないものなんですね。


てっとり早く、その友人にとりあえずうち以外の他の不動産屋で案内してもらって気に入った物件あればうちで契約してくれと伝えました。


こうすればめんどうな物件の案内もしなくていいし僕の売り上げもつくし、社長に経費がかかってない分、友人価格の仲介手数料をさらに安く交渉でき一石三鳥だなと。

通常、賃貸屋が友人に部屋を探してよと頼まれるとこうしてますね。

なんせ、お金にならない仕事ですから。

このようにうちは案内はしないから他の不動産屋で見てきてと言って仲介手数料一律31500円って業者がありますがその話はまた次回に。



数日がすぎてその友人が嬉しそうに僕のもとに来ました。

渋谷駅にある賃貸屋に行ってきたよと。

しかし、あまりに人気の物件なんでもう契約してきちゃったと。

えーと思ったけどまぁ友人がその業者を気に入ったならまぁいいかなとその時は思いました。


なんでもそこはオークション方式で一番高い値段をつけた人がその物件を契約できる権利があるんだとか。

僕は思わず目がテンになってしまいました。

友人曰くなんでも8万円スタートの物件らしくその友人は10万円で落札できたらしい。

しかも10万5000円で入札した人がいたらしく、諦めていたところその人が入居審査が通らないために友人に権利が移ったらしい。

それを10万円で落札できたものだから友人はさぞうれしかったに違いない。


その友人の物件を聞いてみて僕はレインズ(業者専用の流通物件を調べるサイト)で検索してみた。

もちろんそこにあった物件資料には家賃10万円でその物件はでていた。

僕は????


つまり友人はオークションで競り落としたという喜びと、自分のほうが審査に落ちた前の人より5000円安いというお得感で思わず契約してしまったのだろう。

しかもそのファクトシート(レインズでとれる図面資料)にはAD100%(広告料=管理会社から我々客付け業者に払われる報酬)、フリーレント1か月と書いてあったがもちろん友人はフリーレントなどされていない。

しかも仲介手数料(お客さんが客付け業者に払う手数料)はしっかり1か月とられている。


どういうことかというとこの業者はフリーレントも広告料に振り替えてくれと管理会社に頼んだのだろう。

管理会社と仲のいい場合はこれも可能です。

つまりこの業者のもうけは広告料2か月と仲介手数料1ヶ月の合計3か月分という計算になる。


僕のところで契約していれば仲介手数料半額までは社長にお願いしてフリーレント1か月つけるのになと思ったが新生活に向け嬉しそうな友人にはこのことは黙っておこうと誓った。


やっぱり激戦区渋谷の業者はあこぎな商売するなぁ。

でもこの営業マンはすごいと同業ながらに思った一日でした。




次に転職したのが人殺し以外はなんでもやるという雰囲気のゴリゴリの営業系会社でした。


賃貸不動産業界に15年務めて知ってしまったブラックな世界


この会社の社長はやはり体育会系というか完全あっち系の人で毎日夜6時になると繁華街に消えて行き週末はゴルフだ外国だと非常にプライベートが忙しい方でしたね。


良い意味でも悪い意味でもこの世界の仕組みがわかるきっかけになった会社でした。





 なぜこんなゴリゴリ営業会社に転職したかというとズバリお金です。




 その頃の僕といえば地域密着の不動産屋も大手不動産屋も経験していたので賃貸業にはそれなりの自信がありました。


ですのでフルコミッションで会社からは看板と名刺のみを借りてそれで営業するというスタイルを取りました。




結果、固定給料と引き換えに自由を手に入れたものの自由が故に暇すぎてお金が貯まりません。




しかも僕はフルコミッションなのでお客が来ない時はなにもすることがありません。


なぜならあまりに会社が宣伝広告を打ってくれないので反響がとれません。


 これならたっぷりお金が貯まると我ながら淡い期待はすぐにも打ち破られました。




なので保険はおろか何の経費も出ない。


 ここのシステムはフルコミッション、つまりは雇用契約も結ばない代わりに給料も売り上げのパーセンテージで払うということ。



 


 しかし、あまりにお金が貯まらないので先輩のフルコミッションの人間は会社を通さずに契約を取るという荒業を使う者までいました。



会社にはあたかもお客さんが断ったことにして実は知り合いの会社などで申込みを入れて契約までしていました。


この業界フリーの賃貸屋は意外と多いと思います。

もし皆さんが安く家を探したいならこういうフルコミッションの営業を探すことです。

たいていこういう人間は会社にバレると危ないので交渉すればお客さんである皆さんには仲介手数料を安くしてくれるはずです。

それでもフルコミッションの人間は儲けがマルマルモリモリ自分のものになるので全然OKです。


さぁここで素人である皆さんがフルコミッションの人間を見つける技を教えましょう。

まず案内時に徒歩移動または電車移動、路駐が多い。

なぜならフルコミの人間の経費は自分なのでタクシーや駐車場代はお金がかかるからです。

しかしケチな賃貸屋は一般社員ですら経費を使うなと指導してケチるのでその限りではないです。

そもそもそんな貧乏な賃貸屋で契約しても絶対いい物件にはあたりませんがね(笑)


ですのでお客さんから営業マンに会社通さなくていいから安くしてよ!って逆に聞いてみればいいんです。

フルコミの人間ならすぐOKします。

逆に一般社員なら会社の犬なのでNGします。


こんな感じで僕もフルコミで中抜きをしてしまう人間になってゆくのです。

そんな人間じゃなかったのにこの業界に長くいればどんどん汚れてしまうんですね。


それもこれも賃貸屋の社長に派手好きな人が多くてたまに僕たちを新宿や六本木のキャバクラとかに連れていくんです。

それで一応建前上社員である僕たちにオネーチャンを目の前にして偉そうに経営についてグダグダいうのです。

でもそのオチがしっかり領収書を会社の名前でもらって帰るという。

グダグダと経営についてフルコミの人間にいうのなら領収書はいらないよってカッコよく飲んでほしいといつも思いますけどなにか?

経費でおとすならその分一般社員の給料あげてやれよなぁって人の金で飲みながらいつも思うんですよね。

こう思いはじめるといよいよ賃貸屋の末路ですかね。


そしてそこからフルコミを経て調子に乗って独立して潰れていくパターンの先輩をこの会社でよくみました。


だから僕はこの世界からきっぱり足を洗ったんですね。


さぁ次回からはお楽しみ?賃貸屋のクロージング手口特集です!!

こうご期待。


アパレルの仕事がバーゲンシーズンで忙しくて前回のブログから一か月あいちゃいました(・・。)ゞ


この時期のアパレルは一番忙しいけどやりがいあるなぁ。


賃貸不動産業界に15年務めて知ってしまったブラックな世界


さぁブラックな不動産賃貸の話に戻ります。


次に転職したのがテレビコマーシャルもやってる大手と呼ばれるチェーン店系でした。業界一位の会社です。


なぜかこんな僕でも上場会社の社員になれました。

ちなみに最初に入った会社に8年間もいたのでその時の僕は30になってました。

親も安心。彼女との結婚も近いので安心です。


ここはやはり大手だけに知名度がありお客様の安心感が大きいですね。

代わりにこのような大手で働いてる人間のモチベーションは最低ですが。


ここは仲介手数料半額をうたって一気に業績を伸ばした会社ですね。

仲介手数料半額って今では普通だけど当時は画期的でした。

そんなことすると商店街のとっちゃんかあちゃんの不動産屋さんは潰れてしまいます。


仲介手数料半額ということは家賃の半月分しか利益がないと一般の方は思っています。

そのからくりはこうです。


〇イブルでは自分の借り上げた管理物件〇イブル保証の物件か広告料(オーナーさんからもらう1か月分の報酬)が出る物件しか扱わないんですね。


つまりは確実に1.5か月分の収入はあるのです。

その反面、圧倒的に物件数が少ないということです。

流通物件(業者専用のサイト・レインズとかに出てる物件)の中でも広告料が出ない物件はオールカットなんでそりゃ少ないでしょう。


でも社員は本社が用意してくれる物件を案内するだけなんでレインズなどを引く必要もなく何も考えなくてもいいんで楽です。


僕もずっとお昼ご飯何食べるかで午前中を過ごしてました。


それはモチベーション下がりますね。

ただ僕の務めた不動産屋の中で給料は安いが一番サラリーマンを感じた時期でもありました。


この時期に僕も結婚することができましたし。

僕の直属の上司である店の店長ももちろん安月給なので結婚式には3万円しか包んできませんでしたが


次回はいばらの道フルコミッションの男へ

無事案内予定のマンションに到着!


賃貸不動産業界に15年務めて知ってしまったブラックな世界

後は部屋を見せてと思い鍵を開けると異臭が。


案内する部屋って換気してないから下水の上がってくる臭いがたまらないんですね。

夏場なんて部屋によっては悲惨です。


先輩に教わったように綺麗な女性の方には何もなかったかのようにさっと窓を開け換気。


この女性もちょっと予算オーバーですが気に入った様子。


そりゃそうでしょう。

この物件は敢えて値段が高めで綺麗なものをまず最初に案内したんですから。


これを僕たちは『見せ物件』と呼びます

確実に気に入るが確実に予算オーバーという悪魔の果実です。

ここで決まればラッキーだがやはり現実はお金にシビアですので決まることはほとんどありません。


次の物件は少しボロいが予算にはぴったり。

綺麗な女性はちょっと残念な感じです。


またまた予想通り!

なぜならここで一回テンションを下げさすのがプロの技。

これは先輩に1か月付いて学んだ技です。


最後の物件は予算も小奇麗さも兼ね備えた物件。

綺麗な女性のテンションも回復。

最初にこの物件見せても絶対決まらないけどテンション下がった今ならいける!


そりゃそうでしょう。

これは『決め物件』ですから。

しかもここは管理会社から広告料1か月もらえる物件。


ちなみに広告料とはオーナーないしは管理会社から僕たち客付業者がもらえる報酬。

これって一般の人はあまり知らないのかも。

つまり我々はオーナー側から広告料1か月お客さんから仲介手数料1か月もらえる計算になるんですね。

これを『両手』と呼びます。

最近多い仲介料無料はこの広告料が1か月以上でる物件のみ扱うんですね。

管理会社の中にはこの手の広告料を一切出さない会社も結構あります。


僕たちの身になればそういった物件は全く客付する気がしないので後回しということをオーナーさんは知ってるのだろうかといつも思います。

東京にはケチなオーナーが多すぎて困りますね。


結局この女性は契約までこぎつけることができ一件落着(-^□^-)

これが僕のデビュー戦でした。


僕に向いている業界だと当時は思っていましたが後にこの世界から足を洗うことになるとは当時は夢にも思ってませんでした。









こんばんは。


賃貸不動産業界に15年務めて知ってしまったブラックな世界

僕の初接客のお話でしたね。


飛び込みでお店に来た綺麗な女の子だったのを覚えてます。


僕も若かったのでうれしくて仕方ありませんでした。


レインズ(賃貸屋が検索に使う業者専用サイト)でお部屋をピックアップして空確認して鍵を取りに管理会社へ。


賃貸マンションってオーナーさんが近くの不動産屋(この場合は管理を任せてる)に鍵を預けてる人が結構多くそれを僕らが取りにいくのがめんどくさいんですね。


こっちはお客さん連れて行って時間ないんだから管理会社も鍵ぐらい開けておくか現地に置いておけよっていつも思います。


特に飛び込みのお客さんの場合は先に鍵を取りにいく時間ないし。


そういえば決まるのが速い物件は鍵は現地対応でポストや南京錠になってる物件のほうが決まりやすい気がするな。


つまりは僕たち客付業者が案内しやすい環境つくってほしいってことかな。


元付業者(管理会社)もオーナーさんの物件預かってるんだからちゃんと仕事しろよっていつもイライラします。


次回に続く