コンプライアンス研修の重要性 | 不動産法務コンサルタントへの道

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こんにちは。不動産法務コンサルタントの中沢です。


耳にタコができているかもしれませんが、大事なことなので繰り返し書きます。

法令等遵守(コンプラアイアンス)態勢を整備することは、すべての企業に必要なことですが、とりわけ金融商品取引業者には、コンプライアンスを経営の最重要課題として位置付けることが求められています。

以前の記事(「体制」ではなく「態勢」が重要です。)でも書きましたとおり、組織や社内規程を整備するだけではなく、経営陣から末端の従業員に至るまでコンプライアンス意識を根付かせることが重要です。

コンプライアンスを社内に根付かせる方策の一つとして、「研修」の実施が挙げられます。

「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」でも、


コンプライアンスに関する研修・教育体制が確立・充実され、役職員のコンプライアンス意識の醸成・向上に努めているか。また、研修の評価及びフォローアップが適宜行われ、内容の見直しを行うなど、実効性の確保に努めているか。

ということがチェック項目の一つとされています。

また、証券取引等監視委員会の「金融商品取引業者等検査マニュアル」でも、


・法令等担当部門や内部管理部門は、遵守すべき法令等や自主規制機関等からの注意文書を整理するとともに、営業員に対して周知するための適切な方策を講じているか。例えば、営業部門等の管理者に対し周知の方法等について指導・監督を行うとともに、社内配布や回覧等のほか、研修や会議等において、具体的事例を活用した説明により理解を深めるなどの方策を講じているか。

・役職員の法令等遵守意識の向上を図るため、営業部門等ごとに当該業務に密接に影響する法令等に関する研修を実施するなど、実効性のある方策を講じているか。また、役員及び内部管理部門の責任者等は、当該研修に講師として参加するなど、積極的に関与しているか。

・法令等担当部門は、法令等の理解及び法令等遵守意識の徹底等に関する営業員研修、会議等の効果について何らかの形で把握・検証しているか。


という記述があり、当局が研修を重視していることが分かります。

とはいえ、コンプラインス担当者が自ら講師を務めるのは荷が重い、ということもあるかもしれません。

そんな場合には、外部から講師を呼んで研修を開催する、あるいは従業員を外部のセミナーに参加させる、ということも有用だと思います。

私自身も定期的にセミナーを開催しておりますし、またご要望に応じて社内研修のお手伝いをさせて頂いておりますので、お気軽にお問合せ頂ければ幸いです。



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費用: お一人様 15,000円

講師: 中沢 誠

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日時: 6月30日(木) 13:30~

会場: 大阪産業創造館

費用: お一人様 15,000円

講師: 中沢 誠

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