2025年8月29日。

本年、二度目の昇段審査が行われました。

前回の最後に明記しました…

今年はもう一度あるかもしれない

…と。

 

はい、その時が来ましたよ!!

 

それと、不傳流のfacebookページを作りましたので、

その兼ね合いで今回からは名前(苗字のみですが)表記することにしました。

 

今回は阿部三段が受講します。

阿部三段もしばらく来られない時期が続き、

合間を見つけては参加するという状態が数年続いていたわけですが

徐々に参加できる機会も増え、本年より本格復帰。

この度、満を持しての昇段審査となります。

 

 

 

 

 

 

 

おめでとうございます。

見事合格、四段取得となりました。

 

最後に

いつもの内容ではあるけど大事なことなので。
不伝流では昇段審査を受けたいですと自ら立候補するというかたちは取っておりません。
見極めをした上で技量が段位取得に達していると判断されて初めて昇段審査受講の声が師よりかけられるというかたちを取っております。
「年功序列」

「〇年続ければ〇段取得」

「先に入門した者が上の段位へ進む」
これら一切ありません。
正しく技術が身に付いていれば短期間での段位取得も可能ですが、
反対に正しい技術が身に付かなければいつまで経っても段位取得は不可能ということ。
こうした事から不伝流の段位取得は多流派の数倍厳しいと考えてください。

理由は以下。
何より正しく技術を身に付けること。
段位を取得することによって、今度は後進へ指導する立場となります。
分不相応の者へ段位を与える事によって指導レベルの低下、
間違った技を指導、技術が正しく伝わらないというもの。
これが数代も続けば取り返しの付かない程に劣化の一途を辿り、
その技は最早別物になり果ててしまう事でしょう。
また、我々の振るう技は古流であり、発祥は戦国時代末期という長い歴史を持つ剣術。
この技術を改変することなく正しく後世へ伝えて行くのも我々の使命だと思っています。

もう一つ。
昨今はインターネット上で様々な流派の動画を見る事ができるようになりました。
失礼ながら、こんな素人に毛が生えた程度が高段者!?
こんな基礎もロクにできてない様なのが師範を名乗っているのか!?
こんな酷い剣振ってて宗家かよ!?
恥を知れ!!と言いたくなるような自称達人…
…といったものを無数に見て来ました。
前述した分不相応の者へ段位を与えた事による末路がこれだと私は見ています。
分不相応の段位を与えられ、公の場へ出て恥をかくのは他でもない本人です。

不伝流の形は大刀だけでも大きく分けて
基礎刀法、基礎居合、本居合、無一剣、無二剣、無上剣と数多くあります。
これらの形で共通して言えることは無駄な装飾動作は完全に排除されているということ。
よく見かける無意味な構え直し、無駄な足の入れ替え、仰々しい納刀・抜刀といった
自ら隙を作る行為、戦う上で不必要なものは一切ありません。
例えば基礎居合の一の形。
敵と相対して抜刀、斬り倒してから納刀へ到るまでの一連の動きひとつひとつ全てに意味があります。

足を一歩踏み出す動作のひとつから、簡略・改変せずに教えられた通りの動きを身に付ける。

これが正しく技術を身に付けるということ。

簡略・改変は技の鈍化の第一歩にして諸悪の根源。

 

更に一歩先へ進むと

自分の足運びは正しいのか?

自分の体捌きは正しいのか?

自分の剣の振りは正しいのか?

上の段位の人達と自分は一体何が違うのか?

いずれこういった疑問が生まれてくるかと思います。
疑問と向き合いながら何度も形を振って答えを見つけるしかありませんが、
この疑問が晴れる頃には更なる技術の向上へと繋がると断言します。

 


今年は更にもう一度あるかもしれない…

 

 

-御案内-
不傳流剣法 -居相・小太刀・組太刀・体術-
場所 :札幌市中央体育館北ガスアリーナ46 剣道室
練習日:毎週金曜日
時間 :19時~21時まで(片付けの時間も含めてなので、実際の練習時間は20時30分頃まで)

見学も随時受け付けております。 
以下のリンク先よりお気軽にお問い合わせ下さい。
不傳流web