今回は久しぶりの稽古記らしい記事w
令和四年から約3年ぶりとなる昇段審査。
当時…ピークは過ぎていたが世間はまだまだコロナ禍の真っ只中で色々と大変だった…
これまで、まとめて数人を一気に受講というかたちを取っていましたが
仕上がっている人に待ち期間が生じてしまうので
今回から、受講者が一人であっても仕上がった時点で審査するというかたちと相成りました。
今回の受講者はHASE氏。
氏は前回の令和四年昇段審査も受けており見事合格しています。
そこから誰よりも早く次の段階へ。
前回は長期休養明けのブランクを感じたがそこから驚くほど早く勘を取り戻し更には急成長。
先行組へ一気に追いつき追い抜かんばかりの勢いを感じました。
今回も昨年あたりから遂に真に腰を入れる体捌きに覚醒し頭一つ抜きん出た存在に。
それが今回の最速昇段審査へと繋がりました。
自力で目覚める人は伸びますよ。本当に。
壱
弐
参
肆
伍
陸
漆
捌
玖
拾
おめでとうございます。文句なしの合格です。
不伝流では昇段審査を受けたいですと自ら立候補するというかたちは取っておりません。
見極めをした上で技量が段位取得に達していると判断されて初めて昇段審査受講の声が師よりかけられるというかたちを取っております。
年功序列、〇年続ければ〇段取得、先に入門した者が上の段位へ進む
これら一切ありません。
正しく技術が身に付いていれば短期間での段位取得も可能ですが、
反対に正しい技術が身に付かなければいつまで経っても段位取得は不可能ということ。
こうした事から不伝流の段位取得は多流派の数倍厳しいと考えてください。
理由は以下
第一に正しく技術を身に付けること。
段位を取得することによって、今度は後進へ指導する立場となります。
分不相応の者へ段位を与える事によって指導レベルの低下、
間違った技を指導、技術が正しく伝わらないというもの。
これが数代も続けば取り返しの付かない程に劣化の一途を辿り、
その技は最早別物になり果ててしまう事でしょう。
また、我々の振るう技は古流であり、発祥は戦国時代末期という長い歴史を持つ剣術。
この技術を改変することなく正しく後世へ伝えて行くのも我々の使命だと思っています。
もう一つ。
昨今はインターネット上で様々な流派の動画を見る事ができるようになりました。
失礼ながら、これで三段か!?四段か!?
こんな基礎もロクにできてない様なのが師範を名乗っているのか!?
こんな酷い剣振ってて宗家かよ!?
恥を知れと言いたくなるような自称達人!!
といったものを無数に見て来ました。
前述した分不相応の者へ段位を与えた事による末路がこれだと私は見ています。
分不相応の段位を与えられ、公の場へ出て恥をかくのは他でもない本人です。
不伝流の形は大刀だけでも大きく分けて
基礎刀法、基礎居合、本居合、無一剣、無二剣、無上剣と数多くあります。
これらの形で共通して言えることは無駄な装飾動作は完全に排除されているということ。
よく見かける無意味な構え直し、無駄な足の入れ替え、仰々しい納刀・抜刀といった
自ら隙を作る行為、戦う上で不必要なものは一切ありません。
例えば基礎居合の一の形。
敵と相対して抜刀、斬り倒してから納刀へ到るまでの一連の動きひとつひとつ全てに意味があります。
正しく技術を身に付けること、つまりは正しくひとつひとつの動作を身に付けること。
ということです。
この形は何故この様な動きをするのか?この技はどの様にして成り立っているのか?
いずれこういった一歩先に進んだ疑問が生まれてくるかと思います。
疑問と向き合いながら何度も剣を振って答えを見つけるしかありませんが、
この疑問が晴れる頃には更なる技術の向上へと繋がると断言します。
因みに私は自分で気が付いた技術は可能な限り後進へ伝えるようにしていますが
できれば自力で気付いてほしいというのが本音…w
以上、 三年ぶりの昇段審査でした。
今年はもう一度あるかもしれない。











