半月ほど前に半端物では物欲センサーが働かなくなってしまいました。
この私の心を動かしたいなら少なくとも上物の南北朝、鎌倉刀、そして平安刀だ!
・・・などとぬかしておりましたが
早速増えてしまいましたw
とはいえ、宣言通りこれは半端物ではない!
パッと見、元幅と先幅の差が少なくゴツく見えるのですが、
そんなゴツさも気にならないほど品のある出来。
むしろ、広い身幅だからこそ、この焼き刃と肌詰みが映えるのかもしれない。
帽子から物打ちにかけて大きく乱れ、そこから鍔元まで飛び焼きが入る。
名工・村正を彷彿とさせる火炎の如き焼き刃。
それもそのはずで、こちらは初代村正の師である
平安城長吉の作。
そしてこの見事な肌詰み。
見事、心が揺れ動かされましたw
偽銘やら偽鑑定書やら無数のゴミ溜めの中に、こういった真のお宝が紛れているのだ。
千あるゴミの中からたったひとつの本物を探し出せくらいの確率で。