こんばんは、なおです。


ふつーに生まれた私が
どうやって今まで生きてきたのか?について
綴っています。。。


前回はここ

【わたしの世界観17】
https://ameblo.jp/fudemojinao/entry-12851686969.html



誰も私のことを知らない場所の
開放感は

私にとって
初めて深呼吸ができたような感覚だった。

今までだって
深呼吸なんて何度もしてたはずなのに

「ちゃんと息を吸えた」
って思った。



ふつーに生まれて
ふつーのおうちで育ったはずなのに

ふつーってなんなのだろうか?

他の家の子供たちは
「早く家に帰りてー」って
みんなよく言うけど


私はそんなふうに思ったことは
一度たりともなかった。


私がふつーではないのだろうか?


ここでは私が何者か誰も知らない。
それが、ほっとした。

心の底からほっとした。

人間はたくさんいるのに
誰も私を知らない。


ゼロスタートだ。
ここからすべて始まる。


知らない美容院に行って
学校で禁止されていた
パーマをかけた。

クルクルの髪は
私をほんの少しだけ
大人に見せてくれる気がしたから。



そしてその知らない土地で
年齢を偽り

住み込みで働けるところに
辿り着いた。


覚えているのは
賄いのおばちゃんの作る

肉じゃが。

ここで私は生まれて初めて
牛肉の肉じゃがってものがあることを知った。


かわいい親切なお姉さんや
優しい年配のおばちゃん

面白いおじさんや
丁寧な若いお兄さん


いろんな人がこの世には
たくさんたくさんいるって知った。


今までだって
学校の先生や同級生、

バイト先の人たち

そして家族や親戚。



いろんな人がいたはずなのに

私はこの誰も知らないこの場所で
17歳にして初めて
人間界を見たような気がした。


深呼吸のできる世界。


続く