おばんです。
筆文字はぎの屋つきこ亭 職人なおです。
 
 
ここ最近、決めたこと。
今年いっぱいで介護の仕事を辞める。
 
私のやりたい事をやる時間が必要。
 
何の為に生きているのか?
 
何のためにこうして筆を持つのか?
 
筆を持ち墨の香りを感じて生きていきたい。
 
その筆で、進みたいのに進むことが出来ないでいる人の、
心の中の、その人にしか押せないスイッチをパチンと押す言葉を届けること
 
それが今、やりたいこと。
 
 
そんな思いが明確になってきました。
 
ワクワクする。時間を忘れる。
それが私の書道スタイル。
 
空海のこと考えてても時間は忘れるけど。
 
 
 
 
そんなこんなで
ことの葉第2回のはじまりです。
 
 
 
第一回はこちら↓ ↓
 

 
 
 
小学校、中学校、高校と
実はあまり覚えてなかったりする。
 
つい最近、実家の母から私の分の昔の写真を渡されて
ひとごとのように写真を見てた。
 
一緒に写っている人が誰かも覚えていないのが多い。
 
あまり人付き合いがうまく出来ず、友達が数えるくらいしかいなかった。
 
それすらも友達って呼んでいいのか、相手にはそう思ってもらえていないんじゃないかと、本当は嫌われてるんじゃないかと、
そんな風に自己評価の低すぎる学生時代。
 
 
だから、楽しい事なんてなかったから
記憶に残らないように心の押入れの奥に、
なかなか見つからない場所にあるのかもしれない。
 
 
高校進学を決める時、知らない人だけの高校に行きたくて
親に看護学校に行きたいと言った。
 
自分なりに、看護師になるにはどのようなルートを辿ればいいかも調べた上での宣言だった。
 
離れたかった。
新しい自分になりたかった。
 
 
だけど、親の意見は絶対で。
とりあえず近くの高校、その後高等看護学校に行けば良い。その選択肢のみだった。
 
 
否定。
 
今思えば、もっと反発して行きたいところを主張すればいいと思う。
 
だけど、どうせだめだと、この親に言っても無駄だと当時の私は思ってたんだろう。
 
 
否定されることに慣れてたんだ。
 
 
否定を
その通りと思おうとした。
 
私の考えが甘いのだと思おうとした。
 
大人の考えは正しいのだから、道を外すのはいけないのだと。
 
 
うちは3きょうだい。
兄と弟がいる真ん中。
常日頃、女だからダメ。女のくせに。
そう言われて育った。
私だけ、自由に遊んだりお泊りしたり出来なかった。
 
男に生まれれば良かった。
ずっとそう思ってたんだ。
 
 
否定されるのも
女だからって思ってた。
 
 
理由なき否定は、
子供の心を潰す。
 
親に何も言いたくない。
だって言っても否定されるから。
 
 
そうして、もういいやと思って入った高校で、私の糸は切れた。