名居 ( ない ) 神社は、近鉄大阪線:名張駅から東へ3.5㎞にお住宅街に
鎮座されます。
鎮座地:三重県名張市下比奈知2092
手水鉢には、多くの盃状穴が掘られています。
時計周りに。
昭和十四年に奉納された狛犬。
式内社 名居神社 伊賀国 名張郡鎮座
現社名 名居神社
旧社格 村社
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名居神社由緒書
鎮座地 三重県名張市下比奈知2092番地
「日本書記」によれば推古七年に大和地方が中心の大地震があって
諸国に地震の神が祭られた。
伊賀では当名居神社がそれであろう。
「 ナイ 」 は地震の古語である。
江戸時代は国津大明神と稱し、比奈知川上流に散在する国津神社の
惣社であった。
祭神は 大己貴命 ( おおなむちのみこと )
少彦名命 ( すくなひこなのみこと )
天兒屋根命 ( あめのこやねのみこと )
市杵嶋姫命 ( いちきしまひめのみこと )
事代主命 ( ことしろぬしのみこと )
蛭子命 ( ひるこのみこと )
明治41年には興玉神社及び境内社七社を合祀している。
例祭は、現在では十一月三日である。
( 碑文 )
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名居神社について
名居神社は、名張市下比奈知にあります。
延喜式内社といって、今から1,080年前に書かれた本
(『 延喜式 』 の神名帳 ) にのっている、とても古い神社の一つ
です。名張市内では、宇流冨志禰神社と名居神社だけです。
「 名居 ( ない )」 とは、「地震」の昔つかわれたことばです。
今からおよそ1,500年前に、伊賀に大地震があった時に、全国に
地震の神がまつられました。
伊賀では、下比奈知が選ばれて「 ない 」の神社として建てられた
そうです。
田植え歌も残っています。
今から50年前まで、田植えの時に、歌われていたそうです。
名居神社の秋祭りは、11月3日です。
子どもみこしや獅子舞も見ることができます。
また、1月6日から7日にかけて、「 かぎひき 」 という行事があります。
1月15日には、『 どんどやき 』 がおこなわれます。
正月かざりやかきぞめ・わら・古いお札などを神社の境内で焼きます。
( 境内説明文 )
『 日本書紀 』 推古天皇七年に、下記の記述があります。
七年夏四月乙未朔辛酉、地動、舍屋悉破。則令四方俾祭地震神。
即位七年夏四月二十七日。地が動いて、舎屋が悉く壊れた。
四方 ( よも、国の四方に ) に令を出して、地震の神を祭らせた。
こうみると、中国語と日本語はよく似ていると感じるでしょう?
私の中では、中国語・朝鮮語・日本語はおおまかにいって一つの言語
なのですけど、中国語をまともに勉強した人は周りには居ないので、
誰も賛同してくれません。
昭和五十一年の式年御造営碑。
拝殿に向かって右前に境内社が鎮座されます。
地域に祀られた山神が集められて祀られています。
拝殿に対面する位置に、
左から御社名不明の石祠、神宮遥拝所、橿原宮遥拝所。
拝殿からの眺め。
以上。