近鉄大阪線:名張駅から東へ300mのところに240.5mの小さな山がある
ので目立たないのですが、西へ200mのところにも小さな丘があります。
下の地図では、名張中学があるところです。標高50mくらいか?
ここはかつて、名張藤堂家のお屋敷 ( お城 ) があったところです。
下の地図は、東西南北が90度ずれており、上が西、下に名張駅が
あります。
名張駅の上 ( 西 ) に名張中学があり、その上 ( 西 ) に名張小学校
があり、その上 ( 西 ) に名張屋敷跡があります。
赤い点線が、かつてのお屋敷 ( お城 ) の敷地です。
昔の地図。赤い点線は共通です。
現在地と書かれているところが、屋敷の前。小さい丘の頂上です。
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名張の城下町の形成は、1585年に伊賀の国主となった筒井定次の
家臣であった松倉氏が、名張地区の中央台地に名張城を築いた事
から始まります。
その後、1636年、伊予国今治から来住した藤堂高吉により本格的な
城下町建設が行われました。
名張城の跡地に領主の名張藤堂家邸を配置し、その下を流れる川を
「 城下 ( じょうげ ) 川 」 と名付け、外堀の機能を与えています。
また、伊予から連れてきた多数の家臣と商人、職人を町に居住
させました。
そして、外敵の進攻を阻む撰述から、鍵型に屈折した町筋や
用水路をつくり、御殿がある高台の斜面には竹藪を張り巡らす
など、小規模ながら城下町 ( 陣屋町 ) としての形態を持つ
町つくりがなされました。
現在でも、藤堂家邸の一部や寿栄 ( ひさか ) 神社に移築された
御殿の正門である太鼓門、城下川、鍵型の町筋や用水路、竹藪や
石垣の跡など、往時の面影が残ります。
また、名張は初瀬街道の宿場町としても発展し、軒を並べた商店も
繁栄する町となりました。 今も残る初瀬街道の街並みは、この頃
形成されたものと考えられます。
( 説明文 )
寿栄 ( ひさか ) 神社は、この丘の最も西,、元の御屋敷の敷地に
鎮座されています。
鎮座地:三重県名張市丸之内 54-5
参道の左に地蔵堂。
参道にはツツジが満開でした。
旧藤堂家屋敷の正門。
門をくぐった左に手水舎。
三重県神社庁HPの記事を転載します。
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主祭神 藤堂高吉, 応神天皇
由緒
当社の祭神である藤堂高吉は、若狭の武将丹波長秀の子に生まれ、
藤堂高虎の養子となり、文録・慶長の役を始め数多くの戦陣で武勲をたて
名張藤堂家初代となった。
寛文十年 ( 1670 ) 七月一八日高吉は、当地に歿し、同年八月一五日
その遺徳を敬慕し邸内に高吉を祀る一祠が建立された。
社名は、高吉の法号徳蓮院殿徳翁寿栄にちなみ壽榮神社であった。
降って明治十一年一般の参拝が許可され次いで大正十年村社となり、
同十三年藤堂家邸内社であった若宮八幡宮 ( 祭神應神天皇 ) を
合祀した。
昭和十年名張小学校講堂建設に伴い現社地に移転と同時に
旧藤堂邸正門を移築し神門とした。
同門は太鼓門の通称があり、昭和二八年県史蹟に指定された。
https://www.jinja-net.jp/jinjacho-mie/jsearch3mie.php?jinjya=63820
伊賀タウン情報ユウHPの記事を転載します。
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長寿のパワースポットに 名張藤堂家邸跡と寿栄神社
2017年3月6日 2719
名張市は3月6日、名張藤堂家邸 ( 同市丸之内 ) 初代当主で91歳の
天寿を全うした藤堂高吉にあやかって、高吉を祭神としてまつる隣接の
寿栄神社と名張藤堂家邸跡を「長寿のパワースポット」として売り出す
観光PRを検討すると表明した。
【 長寿のパワースポットとしてPRが検討されている名張藤堂家邸で 】
市議会一般質問で豊岡千代子議員 ( 清風クラブ ) が名張藤堂家邸跡
の活用として提案した。
長寿にゆかりのある同神社で、祈とうした藤堂家の家紋入りのお守りの
販売などと合わせてPRすることで
「 名張が取り組む長寿社会の後押しにもなる 」
と活用を求めた。
答弁に立った市教育委員会の髙嶋正広次長は
「 『 寿 』 に 『 栄える 』という縁起のよい漢字を使ってもおり、
認知されるポテンシャルは十分。2つを一体的にPRしたい 」
と前向きな考えを示した。
今後、神社を管理・運営する丸之内区などに呼び掛け、実現に向けて
協議するとしている。
名張藤堂家邸は、藤堂高虎の養子である高吉が1636年に建立。
寿栄神社は高吉が没した70年、遺霊をまつるために当時の邸内に家臣らが
建てた。
現在の屋敷は1710年の 「 名張の大火 」 で焼失し再建されたものの一部。
神社境内入り口にある 「 太鼓門 」 は、旧藤堂家邸の正門を移設したもので、
関わりも深い。
https://www.iga-younet.co.jp/2017/03/06/2941/
拝殿からの眺め。
以上。