芦屋神社は、JR芦屋駅から北へ1.2㎞。
高級住宅街の上に鎮座されます。
鎮座地:兵庫県芦屋市東芦屋町20-3
右に手水舎。
参道の左に、大理石でつくられた神牛。
さすが芦屋、という感じですが、まだらで眼がシバシバしてしまいます。
公式HPの記事を転載します。
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御祭神
天穂日命 ( あめのほひのみこと )
天照大神 ( あまてらすおおみかみ )
豊受大神 ( とようけのおおかみ )
木花開耶姫命 ( このはなさくやひめ )
猿田彦神 ( さるたひこのかみ )
須佐之男神 ( すさのおのかみ )
彌都波能売神 ( みつはのめのかみ )
大山咋命 ( おおやまくいのみこと )
正勝吾勝勝速日天忍穂耳命
( まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと )
大己貴命 ( おおなむちのかみ )
大山祇命 ( おおやまつみのみこと )
八衢比古命 ( やちまたひこのみこと )
八衢比売命 ( やちまたひめのみこと )
伊邪那美命 ( いざなみのみこと )
伊邪那岐命 ( いざなぎのみこと )
国常立命 ( くにのとこたちのみこと )
国狭土命 ( くにさづちのみこと )
久那度命 ( くなどのみこと )
御由緒
縁結び・産業繁栄・諸難抜除の神として崇敬をうけております天穂日命は、
天照大神の第二子であり、大八洲国 ( おおやしまのくに ) の主宰神で
あった大国主神と国譲りの交渉を結ばれました。
その後、大国主神の大神殿を築き、自ら祭主となられました。
その血脈は永々と継承され、今日も御子孫が祭主として出雲大社をお祀り
しておられます。
当神社の創始は不詳ですが、天穂日命が高天原より降臨された磐座が
六甲山頂に現存することや、境内に横穴式石室古墳があることなどから
推察して、約千四百年前にはすでに六甲山を聖地として崇める豪族が
芦屋の地にあり、山の神を遥拝する施設としてこの里宮を建立した
のではないかと考えられます。
また、平安時代の歌人である猿丸大夫の墓所があることや、古来この地を
天神山と称することからも特別な聖域であったことがうかがえます。
明治時代には、国の法令により神社合祀令が発布され、芦屋村に点在
する全ての神社に合祀申し上げ、芦屋村総鎮守となりました。
よって、当神社は十七柱もの神々を奉斎しております。
https://www.ashiyajinja.or.jp/about/
そこそこの高さの山の上に鎮座されているのですが、元々は六甲山の
神の里宮だったのですね。
本殿に向かって左に、猿丸神社が鎮座されます。
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猿丸太夫 ( さるまるだゆう )
「 奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき 」
小倉百人一首に詠まれたこの歌は、芦屋の山にあったとされる猿丸太夫の
庵での秋の情景を詠んだ歌と伝えられています。
猿丸太夫は三十六歌仙のひとりでもあり、「 古今和歌集 」 にその名が
見られますが、謎の多い伝説的な歌人でもあります。
芦屋神社の境内には、猿丸太夫の墓と伝えられる石塔 ( 市指定文化財 )
と祠があり、毎年春と秋には太夫のご子孫にあたられる方々がご参列のもと、
祭礼が斎行されています。
また、太夫が優れた歌人であったことから、技芸上達の神、更には、
「 猿 」 を 「 去る 」、「 丸 」 を 「 ガン 」 と読み替え、「 ガンが去る 」
から病気平癒の神としても厚い信仰を集めています。
https://www.ashiyajinja.or.jp/about/
「 奥山に~ 」 は、根拠はないのですが京都で詠まれた歌だと思いこんで
おりました。
猿丸神社に向かって左に、境内社に向かう参道があります。
権宮。 御祭神は不明。
手前は出雲神社。
御祭神は、大国主命、菅原道真公、伊邪那岐命、火産霊神、竃神、
少名昆古那神。よって、社殿前に神牛が置かれています。
奥は稲荷神社。
稲荷神社の対面に、祖霊社が鎮座されます。
歴代の宮司・総代が祀られています。
芦屋神社境内古墳は全体を撮ることは出来ませんでしたので、手前に
祀られている龍神社、玄室に祀られている水神社の撮影をしました。
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芦屋市指定文化財 芦屋神社境内古墳
時代 古墳時代後期 ( 6世紀末~7世紀初頭 )
形状・構造 円墳・横穴式石室
規模
墳丘 直径:19.0m 高さ:3.5m
石室 全長:10.4m 玄室長:3.6m 玄室幅:1.7m 玄室高:2.1m
羨道高:2.1m 羨道長:6.2m
指定年月日 平成28年2月19日
芦屋市内にておいて唯一、横穴式石室が完存する古墳。
本来、このあたりは笠ヶ塚群衆墳として多くの古墳があったが、
今はこの古墳しか残っていない。
現在は、弁天岩 ( 芦屋川上流 ) で祀られていた水神の社となっており、
玄室内には構成の石祠が置かれている。
( 境内説明文 )
拝殿に向かって右前に遥拝所があり、御神木の幹が祀られています。
拝殿からの眺め。
以上。