伊勢参宮街道を、近鉄名古屋線:白子駅から南下しています。

 

 

伊勢参宮街道の道標です。

 

 

左に、道臣屋敷跡。建物は何もなくて、跡地だけです。

 

 

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同心は、江戸時代庶民の中にはいって犯罪者を摘発する役人で、代官

( 奉行 ) の配下にある与力の指揮を受けて勤める役人であった。

この同心屋敷は、この付近の道路 ( 伊勢参宮街道 ) をはさんで東西両側に

相対して5軒づつ建っていた。

 

( 参考 )

同心の配下には、同心から手札 ( 名札 ) をもらい、十手、捕縄を持った

目明しがいた。

 

                            ( 説明文 )

 

伊勢参宮街道をはさんで右に目付役所跡があります。跡地だけです。

 

 

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目付役所跡

 

目付役人は、政事や家臣の非違糾察、秩序維持を目的とする監察、つまり

代官以下庄屋に至るまでの人の素行、品行、身持ちを監視する役人で、

俸禄200石~250石 ( 米俵にして500俵~625俵 )、2年ほどで交代

した。

 

この役所は、現在の白子2丁目19番の地内にあって、敷地の規模は

敷地5反ほど ( 4545h ) で、道路 ( 伊勢参宮街道 ) の西側で少し

奥に入り、敷地の東北隅に東に向いて門があり、北側は塀が東西にあって

馬部屋があり、敷地東、南、西の周りは竹藪の囲いで、役所は敷地中ほどに

建坪50余壺で北向きに建てられていた。

 

                            ( 説明文 )

 

代官所は赤マーク、同心屋敷と目付役所は青マーク。

この辺りは役所が集まってたのですね。

 

 

子安観音寺は、近鉄名古屋線:鼓ヶ浦駅から南へ300mのところに在ります。

 

 

住所:三重県鈴鹿市寺家3-2-12

子安観音寺の仁王門。

 

 

    

 

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三重県有形文化財 ( 建造物 ) 仁王門

 

この仁王門は元禄十六年 ( 1703年 ) に建立されたもので、正面両脇に

金剛力士を配す。

桁行7,42m、簗門12.37m、総高12.37m、軒高7.14m、本瓦葺

その造りは江戸時代の楼門の典型というべき堂々とした構えである。

 

昭和四十七年四月一日 県指定

 

                        ( 境内説明文 )

 

 

 

左に手水舎、右に三重塔。

 

    

 

 

本堂の前に灯篭が建っています。

 

 

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1666年(寛文六年造)、鋳物師・辻越後守玄種(もろたね)により奉納

されました。

傘、中台、反り花など、五つの部分が完全な形でそろい、丁寧な作風です。

 

灯篭には日光菩薩様 ( 仁王門側 ) と月光菩薩様 ( 本堂側 ) が彫刻

されており、参道の中心にあって、昼も夜も智慧と慈悲の光で境内を

照らし出すという願いが込められております。

傘には、美しい雲が彫り込まれ、仏教の宇宙観が表現されています。

https://koyasukannon.net/templegrounds/doutourou/

 

月光菩薩                 日光菩薩

 

    

 

本堂。

 

 

 

 

子安観音寺HPの記事を転載します。

 

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子安観音寺について

 

高野山真言宗の名刹で、御本尊は白衣観世音菩薩です。

安産、子育ての霊験あらたかな霊場として全国に知られており、

多くの方に御参拝頂いております。

 

寺伝には

  御本尊は殊に大悲深く、難産のうれひ子孫長久を

 守らせ長久を守らせ給う、ゆへに子安観音とあがむ

とあります。

御本尊、白衣観世音菩薩様の御真言は、

  おん しべいてい しべいてい はんだらばしに そわか

と、唱えます。

 

天平年間開山の勅願寺

 

人皇第四十五代聖武天皇の天平勝宝年間に創建され、道證上人の開山

による1300年余の歴史を秘めた由緒深い寺院です。

その後、正親町天皇の勅願の綸旨も受けています。

 

付近には伊勢湾海岸が広がり、寺伝には

  この浦に時々鼓の音あり怪しきまま網を下ろしけるに、鼓に乗り、

  観世音の尊像上がらせ給ふ。

  このよし帝きこしめし伽藍建立ありて勅願寺となりぬ。

とあり、この浦は今も鼓ヶ浦と呼ばれております。

https://koyasukannon.net/whatiskoyasukannonji/

 

本殿に向かって右前に三重塔が聳えています。

大日如来、文殊菩薩、普賢菩薩が祀られています。

 

 

 

本堂に向かって左に不断桜があります。

一年中葉が茂っています。

 

 

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この桜は里桜の一種で、四季を通じて葉が絶えず、開花期も春秋冬に

及ぶのが特徴です。

 

永禄十年(1567)、連歌師 里村紹巴が東国に下ったときの紀行 

「 富士見道記 」に「 白子山観音寺に不断桜とて名木あり 」 と記され、

能楽観世流の貞亭三年版にある謡曲 「 不断桜 」 もこの桜をうたった

ものです。

 

また、当山の縁起によれば、「天平宝宇年中 ( 757〜765 )、雷火の為

焼失した伽藍跡の芽生えた桜と伝えられ、本尊白衣観世音の霊験により

咲くとして尊ばれています。

 

なお、不断桜の虫食葉の巧妙な自然の紋様に着目して伊勢型紙が創られた

という由来があります。

 

鈴鹿市教育委員会

鈴鹿市観光協会

                          ( 境内説明文 )

 

本堂からの眺め。

 

 

 

以上。