JR香具山駅から南へ1.5㎞のところに天香具山 ( あめのかぐやま ) がり、その麓に
天岩戸神社が鎮座されます。
香具山は、大和三山の1つです。 中大兄皇子の歌・・・
香久山は 畝傍ををしと 耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし
( かみよ )
古へも 然にあれこそ うつせみも 妻を 争ふらしき
( しか )
香久山は、畝傍山を惜しいと耳成山と争った。
神代からそうであるらしい。
いにしえもそうであるのだから、今でも畝傍山を妻にしようと争うのだろう。
額田王を巡った天武天皇・天智天皇の関係を思わせるのですけど。
御厨子 ( みずし ) 神社を参拝して、もう帰ろうと思っていいたときに、ふと地図上で
「 天岩戸神社 」 を見つけて参拝してきました。
天香具山周辺のお社をぐるっと参拝すれば、まとまっていて良かったのですけど、
行き当たりばったりで生活をしているもので・・・
天岩戸神社近くで見つけた観光案内図です。
通常の地図と違って、南が上、北が下に描かれているので分かりにくいのですが、
赤い点線に沿って参拝しました。
天岩戸神社に向かう途中、行列があったお乳製品屋さんの看板です。
看板に書かれている 「 蘇 」 は現代のチーズのようなもの、と歴史の時間に
習いました。
現代のヨーグルトのようなもの、と習った醍醐もメニューに加えていただきたい。
せっかくなので食べてくれば良かったのだけど、行列に並ぶのが嫌いなのでパス。
香具山周辺は1400年前は首都でしたが、現代では単なる 「 とても田舎 」 な
場所です。
そんなところで行列なのだから、よっぽどの素晴らしいお店なのでしょう。
お店の名前が書かれてない看板、というのは余りお目にかかれないですね。
集落の小路を入っていくと、小さな鳥居がありました。
式内社 坂門神社 鍬靫 大和国 十市郡鎮座 ( 論社 )
現社名 天岩戸神社
御祭神 天照皇大神 ( あまてらすすめらおおかみ )
境内に説明文はありませんでしたので、「 かしはら探訪ナビ 」 HPの記事を転載します。
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香具山 ( かぐやま ) の麓にある神社で本殿はありませんが、日の神・天照大御神
( あまてらすおおみかみ ) が隠れた天岩窟 ( あまのいわや ) または、天岩戸
( あまのいわと ) と言われる巨石がご神体です。
太陽神である天照大御神は、弟の須佐之男 ( すさのおのみこと ) があんまり乱暴を
働くので、岩戸に隠れてしまいました。
日の神が隠れたことによって世の中は闇に包まれてしまいます。
そこで、神々は思案し一計をめぐらしました。
天岩戸の前に集まって、ある神様が踊り出し、これをほかの神様も笑いながら楽しみ
ました。
隠れていた天照大御神が外の様子が気になって岩戸から顔を覗かせたとき、
天手力雄神 ( あめのたぢからお ) がとうとう外に出してしまいました。
そして、また世の中はもとどおり明るくなったということです。
境内には毎年新しい竹が7本育つ代わりに、別の7本が枯れ死するという
「 7本竹の不思議 」 が伝わっています。
https://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_kankou/kankou/spot/amanoiwato.html
記事の6割以上が古事記の紹介です。御創建・由緒は不詳。
本殿はなく、磐座のみです。
磐座は天岩戸なのでしょう。
天照大神が再生された天岩戸は女陰、という説があります。
こう眺めてみると、女陰という感じも受けます。
拝殿からの眺め。
以上。