JR山手線:目黒駅から目黒通りを通って西へ800m、山手通りとの交差点に目黒大鳥神社

が鎮座されます。

目黒大鳥神社の酉の市は有名で、ニュースで報道されることもよくあります。

 

 

 

 

    

 

 

左に手水舎。

 

 

 

 

 

    

 

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この神社は、日本武尊の東征にゆかりがあるといわれるこの地に、大同元年 ( 806 ) 

創建された区内最古の神社です。江戸地図として古いものとされる 「 長禄江戸図 」 に

書かれている古江戸9社の1つで、目黒村の総鎮守でもありました。

祭神は日本武尊を主神とし国常立尊と弟橘媛命を合祀しています。

 

毎年11月に開かれる酉の市は、東京では古いものの1つといわれており、現在も都内では

有数の賑わいをみせています。この市のいわれは日本書紀に

「 10月己酉に日本武尊を遣わして、熊襲を撃つ 」 

とあり、尊の出発日が酉の日であったことから、おこったと伝えられています。

 

毎年9月の例大祭には、目黒通りに大小30余基の町みこしが勢ぞろいします。

それとともに社殿では 「 太々神楽・剣の舞 」 が奉納されます。

11月の酉の市には、「 太々神楽・熊手の舞 」 が神前で舞われます。

 

境内には、東京都の天然記念物に指定された 「 オオアカガシ 」 の老木や三猿だけの

延宝塔、元禄時代 ( 1688-1703 ) や宝永年間 ( 1704-1710 ) の屋根付庚申塔など

5基の石造物もあります。また、俗に切支丹燈籠といわれる 「 織部式燈籠 」 や、

天保6年 ( 1835 ) の酉の市に神楽を奉納した記念碑などもあります。

平成七年三月 目黒区教育委員会

 

                                             ( 境内説明文 )

 

 

 

 

本殿に向かって左に目黒稲荷神社が鎮座されます。

 

 

 

稲荷神社の参道には、庚申塔が建てられています。

 

 

拝殿に向かって右に、櫛塚があります。

 

 

拝殿に向かって右前に御神木が聳えています。

 

 

 

切支丹燈籠。

 

 

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下目黒の大鳥神社所蔵で、昭和38年、守屋図書館に開設された強度資料室にも出品公開

されて以来、中庭で展示しているものです。

 

もとは千代ケ崎 ( 現在の東京都教職員研修センター付近 ) の大村邸内にあり、かつて

この地にあった肥前島原藩主松平主殿守 ( とのものかみ ) の下屋敷にまつられ、

密かに信仰されていたものと伝えられています。

 

竿石の下部に刻まれた像には足の表現がなく、イエス像を仏像形式に偽装した珍しい型の

切支丹燈籠で、切支丹への弾圧と迫害が厳しくなった寛永・正保・慶安の頃から江戸中期

にかけてつくられたものと考えられます。

 

                                               ( 境内説明文 )

 

「 主殿守 」 は官位であって、正しくは 「 主殿頭 」 と書きます。

島原松平氏は代々 「 主殿頭 」 の官位を継いでおりますので、

何代目の藩主の下屋敷に祀られていたのかは、この説明文では不明です。

 

徳川幕府の譜代であった松平氏が切支丹であった、ということがあるのですね。

 

 

 

拝殿に対面したところに神楽殿。

 

 

拝殿からの眺め。

 

 

以上。