在宅看取りの社会問題化が起こるか? | 最新福祉脳!?夢想転生

在宅看取りの社会問題化が起こるか?

10月30日31日は、第7回小規模多機能ケア全国セミナーINひろしまが行われた。主催はCLC?小規模多機能ホーム研究会?である。

入場者数を700人で見込んでいたのだけど、400人くらいしか集まらなかったらしい。これは、『認知症ケア』『地域ケア』『小規模ケア』のブーム、が落ち着いたことを意味するのだろう。関係者曰く、『小規模多機能・グループホーム』『三好春樹』『宅老所』『共生』の言葉をちりばめておけば、集客できたここ数年。最近は集客能力が落ちたのだそうだ。

ブームといっては失礼か。社会的問題化していたモノに一通り決着がついて、これから先は『小規模ケアの社会化』から、『小規模ケアの質の向上』に向かうのだろうな。そうすると、社会は新しい問題に目を向ける。小規模多機能ケアはHOTではなく、当たり前に存在するものになった。先人たちにとりあえず感謝せねばいかん。

・・・次はどこなんだ?

こんな、事例がある。
お泊りの通所介護(宅老所)でご利用者の女性、ご家族ともに、『口からモノを食べ続けたい。だから、のどに物が詰まって死んでも、後悔はない。』と。ご家族は看護師であった。ご本人は誤嚥を繰り返していたそうで、嚥下機能の低下は見られたらしい。その宅老所は一生懸命ご本人と暮らしていった。もちろん、通所介護がご本人の『住まい』として常態化していた。その場所での看取りを前提とした通所サービス(!?)である。ある日、ご本人がいつものように食事を書き込むように食べていると、のどに詰まった。ご本人に適切な緊急時対応を施したが、異物の除去がなされず、ご本人はショック状態に陥った。心停止したので、心肺蘇生を施した。救急隊に連絡をし、病院にてご本人は一命を取り留めるも、意識不明のまま2週間後に死亡した。のどに詰まったのは通所介護の営業時間外。自主運営事業の時間帯だった。

その管理者は、非常に悩んだようだ。その悩みが、『ご本人をそこで看取ることが出来なかった』のか『ご本人を生き返らせた!?こと』なのか?僕にはわからない。又聞きだから。関係者はこれを『看取り』というらしい。その関係者の近しい人たちは『殺すこともあるよね』と本人を慰めるらしい。僕は、とんでもないことが起こっていると思う。人の生き死にを正当化せずに、出来ることが出来たのか?問いかける姿勢を忘れたくないと思う。もちろん、看護師であるご家族も事業所を責めることはなかった。とても手厚い日常生活がその事業所で行われていたのであろうから、『介護』の事業所としては高いレベルで成立していたのだろうけど。

でも、僕には強い違和感を受けた。
今後死に逝くまでご本人と寄り添おうとするものには、ご本人が困らないように準備をする必要がある。それは生存権の担保である。上の事例では、ご本人は最終的に食べることが出来ない状態の中で栄養を取ることが出来ずに亡くなっていくことが最終的な看取りになるのだろうから、その状況を目指すのであれば、定期的な通院か、それが出来なければ在宅診療などの医学的な目があってしかるべきだったのではないか?ドクターがいたらその場で気管切開をしているのではないか?

これ、お泊りできて、看取りも出来るような『制度化』された事業であったらどうなんだろう?もう少し、医療連携がなされていたのではないだろうか?例えば、これがグループホームでの、看取りであればもう少し出来たのではないだろうか?というよりも、この事例は看取りではなく、『事故』であろう。適切な医療との連携が施されていない状況の中での事故は、『ケアマネジメント』が出来ていなかったことにならないか?つまり、本件では、ケアマネジメントのない事業所、場所での、リスクの高い24時間介護の問題と言えないだろうか?

そんなことを考えていると、現在社会問題になっているのは、『在宅看取り』なんだろう。平成18年辺りで叫ばれていた、『認知症介護』と『医療連携』のうち、医療連携がまだ出来ていないというのが問題なのか。

小規模事業所の『多機能性』に『死に場』という機能をつけるのであれば、『安心して死ねる場』でないといけないと思う。お泊り自主事業の雑魚寝だろうが、寿司詰め状態だろうが、姥捨て山だろうが、この言葉に比べたらやさしいものだ。・・・どの言葉かって?『死体放置所』

僕たちは看取りについて話し合おう。

病院で死ぬ。終の棲家で死ぬ。在宅で死ぬ。場所がどこであろうと、ご本人がたくさんの事を選びながら、命を閉じていく。ご本人の未来を奪わないような支援をする。ご本人に誰がどの程度関わって、ご本人の何を守りながらお別れできるのか?それぞれの事業で出来ること、出来ないことを説いていかねばなるまい。いずれにせよ、自主事業で死んでいくのは、やっぱり、だめだなあ。なんとなく、無免許医と同じにおいがする。そこは、アングラでかっこいいとか、そんな問題じゃないと思うんだよな。

死に納得するのは残された事業者じゃなくて、ご本人だろうからな。

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