前回に引き続き 詐欺と呼んでいいくらいの美容グッズ特集

 

今回は『ヘアアイロン』です。

 

 

 

美容オタクの方は是非ご参考ください。 

 

髪の核心について書かれたものは少ないですから。

 

 

 

 

 

男性の方はここで自分は関係ないと思わないでください。驚き

 

 

 

結婚して家計を共にしようという相手が 価値に見合わない高額な商品をどんどん買い込んできたら困るんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

専門知識がなく 効果を”検証”することもできない素人は  『今度こそイイものかも』と 市場をしらみ潰しに探して回りますが 

 

前回の枕でいえば 『ここの枕だけは髪がキレイになる』じゃなくて

 

『最初から枕で髪がキレイになる訳ない』と そもそも謳い文句自体が詐欺だったというのは珍しいことではありませんから。

 

 

 

 

 

この”ヘアビ〇ーロン”というコテは 業界でも異例の高級アイテムで なんとなくですが

 

美容師がお客さんの髪を現場でキレイに巻くためのものではなく ”販売目的”で作られたっぽいのが肌感覚としてあります。

 

 

 

 

商品の数字と 価格の”万”の位が揃うという分かりやすさ(笑)

 

 

高級車のグレードは まず排気量が大きく価格に表れますが 複雑なエンジンの構造が グレードの低いものと明らかに違うのは素人でも分かることですが

 

↑ これだけ見た目が同じで色しか違わないうえに 内部構造がどう違うのかは外からは全く分からない。

 

(エンジンの構造と存在は全国の整備士が確認している)

 

 

 

アフィリエイトの書く 安いものより高いものの方がどういいかは 理論よりも『感想』みたいな説明しかなく

 

”松 竹 梅”を発売したから とりあえず”竹の下”でも買ってくれりゃOK。 なんならお金に余裕のある奇特な人が ¥7万のを買ってくれりゃラッキーくらいに思ってるんじゃないでしょうか。

 

 

 

私はこれを買って試した訳じゃないので 本来は語ってはいけないのかもしれませんが

 

謳い文句の一つである『巻けば巻くほど 髪がキレイになる』という理屈は無理があるのと

 

価格に見合うだけの価値があるのかどうか?を書くことはできますので あとはそれぞれで判断してください。

 

 

 

一応付け加えると 私は以前”マイナスイオンを発生”させるという¥10.000のドライヤーを分解して中を見たことがありますが

 

ただの熱線の後ろにモーターが付いているだけの超シンプルな構造で 

”マイナスイオン発生装置”みたいなものは確認できませんでしたよ。

 

 

 

 

まず『巻けば巻くほど 髪がキレイになる』という現象を支える ”バイオプログラミング”という技術?が

本当に科学として学会で認められ 実証されたものかは不明で 

マイナスイオンと同様に 存在しない空想科学でないとは言えないのです。

 

 

 

 

 

本当にそのコテで巻くことで髪がキレイになると思うなら

電源を入れて みんなが使う温度160~180℃くらいを 手で握り込んでもらうと分かりますよ。

 

 

 

フツーに火傷しますから。

 

 

 

 

髪は皮膚と違って神経がないけど もし神経があるなら 髪なんて巻けたもんじゃないですよ。

 

 

だから髪は何をしても うんともすんとも言いませんが 

手だったら0.5秒も触れていられないし

 

数秒も握ったら焼けて爛れてしまうような代物で 普通に考えて髪が治っていくと思えますか?

 

 

 

タンパク質が主である髪は 60℃以上でタンパク変性を起こすと言われてますが 

バイオプログラミングという技術なら 180℃でもそれを起こさないんでしょうか。

 

 

 

 

あと、美容室で仕上げに巻いてもらうと なんでキレイに巻けたり 持ちがいいか分かりますか?

 

 

それは シャンプーの後で髪に水分が適度に残ってるからというだけなんです。

 

一般人が巻くのは朝ですけど 髪を巻く人は大抵は朝起きてからそのままの状態で巻き始めます。

 

 

 

前回も書いたように 髪に”形状記憶”させるのは『水素結合』といって 濡れた時から乾くときにクセづけするものなので 髪に水分がなければ作用を起こすことは不可能です。

 

 

 

朝一の状態だと 寝てるときに髪の水分がほとんど飛んでしまって残ってないので どれだけ熱を当てても形を作ることなんてできないんですよ。

 

仮にできたとしても すぐにとれてしまいますから。

 

(だから美容室のシャンプーの後であっても クセ毛を高熱のブローで伸ばしたり 水分を飛ばしすぎると 巻いても形は付かないので見極めが難しい。)

 

 

 

 

ここでオススメなのが私の考えた 安いアイテムでできるオリジナルな手法です。

 

 

 

朝から髪を濡らしてからドライヤーで乾かすのは まあまあな時間がかかるし 勢い余って乾かし過ぎたら意味がなくなるし 丁度いい水分量にするって難しいんですよ。

 

 

 

 

そこで 冬場に使うマイクロミストの加湿器(ダイソーで¥300)

 

 

 

 

巻きたいところだけ当てておくと 絶妙にいい水分量になって それから巻けば、丸一日たっても形が崩れてこないですよ。

 

 

 

(↑イメージ。   これはコテで巻いたんじゃなくて 縮毛矯正した髪にパーマをかけたものです。 ただ乾かしただけでスタイリング剤は一切つけてません。 基本的に縮毛矯正してるとパーマなんて絶対にかけれないものと扱われてるので 驚異的なことと思います。)

 

 

 

大きなポイントは デカいコテで高温で巻くよりも 細いタイプで低温で巻いた方が 髪には圧倒的に負担がかからないということです。

 

 

たとえば 32㎜で180℃ という設定なら

26㎜なら110℃ でも同じ仕上がりにできます。

(ウチの店はそうしてます)

 

 

 

 

ちなみにウチで使ってるコテは

 

 

 

アマゾンの最安値のものですよ。(今の価格なので 買った時はさらに安く¥3000くらいだった。)

 

 

 

 

つまり ¥300のマイクロミストの加湿器で最初に水分を適度に与えて

 

形が付きやすいように細めのタイプを使えば 低温で髪に負担がかからずに いつまでも形が崩れないと

イイことしかない訳です。

 

 

 

存在するかしないか疑わしい空想科学に期待するよりも 

髪の原理原則や性質を押さえた施術をすれば 必要以上のお金なんてかけなくてもいいんですよ。

 

 

 

 

あと、似たような高級路線のドライヤーもあって デフォルトの機能で

勝手に温風と冷風が切り替わるらしいんですが

 

 

 

実は 冷風で髪を冷ます行為って 意味がないんですよ。

 

 

 

 

またまた前回書いた通り 髪は濡れるとキューティクルが開き 乾くにしたがって閉じるという性質を持っていて

 

温風や熱風で乾かしても 水分が抜けてくると髪はキューティクルを閉じて それ以上乾燥しないようにと”自動調整”するようにできてるんです。

 

 

 

それに、冷風で水分を閉じようとしても 髪に不要な水分が残ってるうちはキューティクルは開いてるのでどのみち乾いていく

 

一時的に冷やしたところで 秒速で室温に戻されてしまうだけなんで 普通に乾かしたらいいだけなんですよ。

その方が早いし。

 

(そのやり方が自分にはしっくりきているという方は そのやり方でしてもらえればいいです。

 

だから”髪に保湿”という行為は無駄というか かえって髪の機能を下げることになるので どうしても保湿したいのなら 

髪にとって害悪のオイルで水分を閉じ込めるようなことをせずに  ヒアルロン酸とかリピジュアのように それ自体が水分を抱え込める成分を付けるのが良い。)

 

 

 

 

というわけで 

 

ほんのひと手間をかけるだけで 10倍の価格の商品を使うよりも 数倍キレイで 髪も傷まず スタイルが崩れないという裏技でした。

 

 

 

『高いもの一台だけで お手軽に何でもできます』というのって 意外と完成度低いけど

 

安いもの同士を掛け合わせた方が イイものができることって 他のどの分野でも見られることじゃないですか?

 

 

¥3万のオーブンレンジよりも 単機能のオーブンとレンジの方が使い勝手がよく イイ仕事するみたいな。

調味料とかでも一緒ですよね。