どうもお久しぶりです。
ここしばらく(2ヶ月以上は) 衝き動かされるように 駆り立てられるように 仕事以外の時間は一切ボーっとすることなく
(晩酌の時間だけは以前と何一つ変わらないのだけど)
早朝から動き続けていました。
その過酷さたるや想像を絶するものがあり 思い付いて計画している段階は楽しさしかないけど
実質的な作業の単調さと その途方の無さは もう二度とやりたくなと切に思うものでした。
それでも大量に買い込んだ材料を捨てる訳にも 自分だけが気にして仕方のない問題事を放置する訳にもいかないので
毎朝、気持ちを奮い立たせて現場に向かいました。
形は違えど 今まで何か大変なことを遂行する度に 最後には『どんなことにも終わりがある』としみじみと感じるので
その経験を励みに淡々と作業を続けてましたが
ひと段落ついて 自分の取り組んできた成果物が機能していると実感できると やはり今回の取り組みも 労力や見送ってきた娯楽時間に見合うだけの
いや、遥かに上回るものであったなと感じます。
それで、では何が私をここまで駆り立てたのかというと
暑さ ≒ 夏の直射日光 です。
今年はそれでも 曇り日や雨の多さから ここ3年ほどに比べると平均的にはマシだと言えますが 最高気温は早くも軽く去年のそれを超えてきました。
私は冬の寒い方が苦手ですが 紫外線に当たらないよう徹底してきた為か 日光に対する抵抗力が落ちて
ちょっと今の時期の日光を浴びると 肉体的にも精神的にも酷く疲れてしまうようになりました。
加えて、特に夏のエアコン(冷房)のアンナチュラルな空気が 極めて不快に感じるので 極力エアコンの使用は減らしたいところです。
そこで、近年の気温の上昇に対抗すべく オーニング(日除けの布)をかけることに始まり その効果やデメリットを観察しつつ
去年、こんなものを作ってみました。
これは、カインズホームなどで売っている ”ガルバリウム鋼板”という薄い金属板を3枚 細い鉄パイプで組み合わせたもので 高さが2m70cmほどのパネルです。
パネル1枚のコストは¥8,000弱ほどで それを10枚作り
強烈な朝日を受ける 東面に並べて固定しました。
この効果は絶大で 近年になって異様に強くなった太陽光線を完全に遮断しているので 空気の入れ替わった早朝に窓を閉め切ってしまえば 昼過ぎまでは家の中は暑さを感じないのです。
ウチの住宅は”アクアフォーム”という 発泡スチロールのような断熱材が入っていて 冬は抜群に暖かいのですが
夏場は一旦太陽光線で熱してしまうと 日が暮れてもいつまでも熱が逃げないという弱点があります。
あくまで”温度の上昇を遅らせる”というだけのもので 根本的な断熱にはなってないのです。
↑画像のように 建物とガルバリウム鋼板(断熱材)の間に 空気の通り道を作らない限り 今後、どれだけ建築業界が知恵を絞っても
もちろん、どれだけコストと住宅価格が上がっても 一日中、エアコンなしで夏場の室温を下げられる住宅は生まれないだろうと思います。
(ウチのお客さんから 現在、建築業界では この暑過ぎる夏を基準に 間取りや窓の面積を見直しているとのことと聞きました。
自分は窓の少ない家は閉塞的で好みません)
これからの住宅は ”夏仕様 冬仕様” という風に人間が服を着替えるように 外側の衣替えができるのが理想ではないかと思ってます。
(そんなの企業がやる訳ねーわな。。。 けど、この案自体はこれほど暑くなるもっと前から 自分の頭の中にありました。
私が家を建てた8年前はまだまだ涼しかったですが 今、立てるなら”完全な箱型の総2階”にして 壁と屋根から40センチほど離れた四方に鉄パイプを立てておき 夏になったらその全てに太陽光線を遮る壁のようなものを設置する。)
ただ、去年はそんな感じで夏を終えたのですが
東面、自宅のリビング側は問題ないものの 南と西面に当たるお店(美容室)側も 一切光が入らないので どうにも暗い雰囲気になってしまったのが気になってしまい
改善すべきだなと思いながら冬と春を越すことになりました。
それから、今年5月の下旬になった頃に 急に”庇(ひさし)”を作ろうと思い立って 図面を描き始め 今回(今年)の遮熱対策が始まりました。
これは家が出来たばかりの頃の写真で お店の改築後も南と西からは容赦なく直射日光を浴びる形になります。
その後、フックを付けてオーニングなども設置してみたりするのですが 周りに家がなく風も強烈に受ける立地上
生地状のものはバタバタと音がやかましい上に 留め具が摩擦で傷んでちぎれてしまうし
何より、精々窓を覆えても 壁が熱を蓄えてしまうのが 一番厄介なので オーニングによる対策は限界があるなと感じました。
(途中の段階)
こんな風に基礎からガチガチに固めたので 風の影響は一切受けなくなりました。
これでコストは¥10万前後。
敷地内に落ちている廃材などを活用したので 買い足したものは少なく 一番高く付いたのは”屋根”の金属板でしたが
業者にお願いするのに比べ 10分の1以下で済んだと思います。
(”落ちていた”とは 文字通り”落ちている”としか言いようがなく 古い家なので何か素材がいるなとその辺をウロウロ探すと 本当に丁度良いものが落ちている。)
ただ、、、その庇の鉄パイプに 二重に重ねたオーニングを幅広く貼ったものの その頃には西日が想像以上に強烈になってきて(去年のことは忘れてしまう)
夏を心地よく終えるにはまだまだ不十分と悟りました。
さてどうしようか、、、 と悩んだ末に思い付いたのが
(ガレージでの作業。 カインズで木材を大量に購入して切ってもらい その後、白の塗料で塗装した。)
(一応、簡単な図面と コスト計算のために。)
before から
after
なかなかの大きな模様替えにもなりました。
正面玄関と家の壁にも作ったのは 店の待合と客用トイレがあるためです。
想定外だったのは 作ったパネルを持ち上げてみると 一人では設置できないほどの重量になっていたので
夏場が終われば取り外して仕舞っておこうと思っていたところ 一年中常設しておくことになりました。
設置のみ家族に手伝って貰いましたが 毎年この作業をするのは敵わんですね。
内側から見るとこんな感じで 赤外線は完全に遮断するけど 風が抜ける設計なので 強風のダメージも受けづらく
何より、去年の雰囲気の暗さは解消されました。
(完成したパネルを設置する段階になって 土壇場で想定外の計算ミスに苦しめられましたが それら血の滲むようなエピソードは今回は端折ります)
これまた想像以上に”反射熱”も強かったので 南面にはオーニングを貼っておきました。
これらを作っている時に 『これを2階に取り付けられないか?』と思い付いてしまったが最後、、、
私はこういったことをひとたび思い付いてしまうと 最後の最後までやり切らないといられなくなってしまいます。
また懲りもせず大量に材料を買い込んで 『暑くなる前に終わらさねば』という焦りを感じながら 気の遠くなる単純作業(主に塗装)に明け暮れる日々。
DIYをやっていると常に感じるのが ビス止め(ネジ締め)をする頃というのは 本当に最終段階なので
それをし始めると『ようやく終わりが見えてきた、、、』という安堵感が芽生えるのです。
(ニトリなどで家具を買うと大方”組み立て式”ですが ウチらはこの”パーツを作る”ところから始める訳です。
ちなみに、私は世間で当たり前に使われている”DIY”というワードは便宜上使っているけど 本質的には間違っていると思う。
Do it yourself とは”他人への命令形”であって 自分がするということに対しては 『DTM』(Do this myself)と呼ぶべきではないだろうか?)
before
after
一階のミスも挽回しながら 綿密な計画を立てての設置。
この重いパネルを 強風をモロに受ける斜面に 安定して設置するのはかなり頭を使いましたが
連日の強風でも全く微動もせずに鎮座しております。
(まず、この重いパネルをどうやって このヒョロい私がここまで一人で運んだのか? その辺りも書き出すと切りがないので端折ります)
種明かしをすると 非常にシンプルな仕組みでこんな感じになってます。
分かる人には分かるかもです。
といったところのひと段落でした。
まだまだ続きがあり 人知れず”前代未聞”に挑戦しています。
奥さんと子供はエアコンの部屋にいますが 設定温度の高さや その効きの違いは歴然としたものです。
自分は扇風機のみで十分なんですけどね、、、
今回の計画は一切、YouTubeなどは参考にしておらず 全て自分の案、思い付きによるものです。
目的を最短で達成するため もしくは失敗を無くすために参考にすることはできますが
それだと面白くないので自分で考えて 成果物に何か不都合が生じれば必ず改善するか 次の何かの糧にします。
今回のコストだけでみれば エアコン代など比べ物にならないくらい掛かってますが 元を取れるか取れないかの問題ではなく
何の対策もせずにチンチンに熱し蒸しあがった部屋にエアコンをガンガンに付けるというのは 自分の”在り方”には反するのです。
”暑い(熱い)から冷ます”のではなく ”暑くない状態”を作りたい。
そのためにはどんな労力も厭わない。
私は質素で物質的贅沢はしませんが 一度でも嫌だと感じると 徹底的に拒否するエネルギーが人の100倍は強いようで
この、夏の太陽光を 『仕方ないでしょ』と真正面から受け止めれるだけの大らかさは持ち合わせていません。
この辺りは3年前までのマスク時代と何ら変わりませんね(笑)
ところで もし、私が 釘の一つも打てないマンション住まいだったとしたら こんな風にするでしょう。
(『真似してみよう!』という方が見えたら光栄です。)
まず、自分の部屋のベランダと 上の階のベランダの間に支柱Ⓐを立てる。
その際に柱を 必要な長さより1センチほど長く切っておき 金槌で叩いて”押し込む”ように立てる。
続いて、強風で押されないように ⒷⒸのつっかえ棒を同様の方法で押し込む。(必要なら”L字金具”などで留める)
あとは、ベランダより幅が広く 部屋の範囲を覆えるほどの Ⓔを 支柱Ⓐと繋げる。
これなら壁に釘を打たず 台風でもびくともしない日除け台ができますよ。 (木材の使用は塗装は必須)
最後に、、、
現在の2階 東面。
これは 横10m 縦3,5mの代物を2枚重ねたもので
設置方法と材料選びは 究極に頭と体を使いました。
こんな馬鹿みたいなこと誰も思い付きも やりもせんでしょう。 (けど、別世界のように涼しいのですよ)
これぞ呼んで(読んで)字の如く MADNESS(狂気)![]()
というわけで まだまだ夏は始まったばかり、、、
ちょっとの手間で 今までよりも一歩踏み込んだ”遮熱”は
なかなか快適に過ごせますよ。
















