男性同士 女性同士の付き合いで 大きく異なる習慣の一つが ”プレゼントのやり取り” ではないでしょうか?

 

 

 

ウチの奥さんはちょっとした小旅行に行くたびに 『~のお土産は何がいいかなぁ』とかブツブツ呟いています。

 

土産をくれたように見えても 過去に自分が何かあげたからお返しをされただけで そもそもその始まりがどちらだったか お互い覚えてもいなかったりする。

 

 

 

 

私は何か それも不意に面白いものを見つけた場合(というか発想があれば) どうしてもあげたくて結果的にプレゼントになってしまうことはあるけど それは誕生日などのイベントに因んだものではない。

 

 

 

過去に一度だけ 唯一無二の男友達にプレゼントしたことがあるのは

 

 

↑ こういった”TENGA”のようなものの 使い捨てではないタイプで 後で感想を聞いたら大層気に入ってくれたようだった。

 

 

そんな風に あげたいものありきで それ以降何かをプレゼントしたこともなければ お返しを期待したことなど微塵もない。

 

 

”ガチ”のプレゼントではなく 感想を聞くことも含めた”ギャグ”のつもりである。

 

 

 

 

 

定期的に訪れるイベントの度に頭を悩ませるほど 不毛な遣り取りはないだろう 

と、私は奥さんによくそのようなことを言うのだけど。

 

 

 

ただ、そんなもんいちいち買うなとは言わない代わりに 注意すべきポイントだけは毎回伝えるようにしています。

 

 

 

最近あったことなのですが

 

 

ウチの店でお客さん用に置いている雑誌は ファッション誌だけでなく 少ないけど趣味の本も厳選してあります。

 

 

奥の本棚は個人的なコレクションの写真集などで 施術中は手前の移動式本棚(自作)を持ってきます。

 

電子書籍(楽天マガジン)もタブレット端末で見れるようになってますが 選択肢がありすぎて選ぶことができない人が多かったり

タブレット自体が読みにくかったり 意外に人間は選択肢を狭められた方が手に取りやすく また、自分で普段手に取らないものを選ぶこともあるので 紙の雑誌も置くようにしています。

 

 

 

で、その趣味の本というのが なかなか選定が難しいのです。

 

 

 

個人的な趣味で選んだつもりはないのですが 施術の放置時間はさほど長くないので 深く読み込まないといけないような難解なものではなく

 

また、ありきたりなものでも面白くなく 分かる人にしか分からない”オシャレ”なものでもいけないし

 

軽い気持ちで手に取れて パラパラ捲って写真を見るだけでも楽しめて その気があれば蘊蓄程度の知識も得られる。

 

 

 

そのバランスを満たすものは ありそうでなかなかないのです。

 

 

 

 

また、こういう書籍は新刊である必要は全くないので BOOKOFFの¥220のコーナーで選ぶのですが そうなると選択肢が膨大で尋常でないほど頭が疲れます。

 

 

これらの選択が正しかったのかは分かりませんが ほんの短時間、退屈せずに過ごすお客の立場を想像するのは 自分の好きなものを予算内で選ぶのとは桁違いに難しいですね。

 

 

 

その中で、

 

 

この『5分でできる かんたんフラワーアレンジメント』も

パラパラと見るだけで目の保養になり 一応”簡単”と謳ってるので 興味があればスマフォで撮って 家で再現してみたり

 

フラワーアレンジの経験が多少でもあれば テクニック的に結構面白いことが書かれていて 参考にできるのではないかと思います。

 

 

 

 

写真が多く見るだけで楽しめて

 

 

 

読み込んでみると『へぇ~』とも感じる。

 

 

 

これらを本棚に並べた翌日くらいだったか お客さんがこのフラワーアレンジの本を手に取られ パラパラと捲っていたところ  不意に私に

 

 

『~さん、こんなものが挟まってたんやけど』

と小さな紙を一枚手渡された。

 

 

 

 

(不覚にも深く考えずにその後捨ててしまったのだけど) 

手に取るとメッセージが書かれており 細部は忘れてしまったのだけど 

 

どうやらそれは とある姉妹の姉から妹へ送られたもので 新築祝いという名目であるらしかった。

 

 

 

つまり

 

『新居に素敵な花でも飾ってね』 

 

という意図があったのだろうけど 姉はその花を毎回買うのではなく 安くで買って自分好みに自由に飾ったらと考えたのだろう。

 

 

 

この本は2009年発行のもので ¥220とは思えないほどキレイな状態でBOOKOFFに眠っていたが それは誰の手にも渡らなかったからではなく 

 

受け取った妹がおそらく1ページたりとも捲ることなく メッセージカードが挟まれていることすら気付かずに 売っ払ってしまったからであろう。

 

新築祝いの本をBOOKOFFで選んだりはするまい。

 

 

 

 

 

このカードを見た 文面を読んだ私は胸が痛んだが 離れて暮らすのが長いのか 姉は妹のことをそこまで知らないのだろう。

 

 

 

世の中、多種多様な専門職が溢れる中で 多くのことを自分でやってしまおうという私のような人間は極稀で

大抵の人は 私から見て『え⁉ たったこれだけのことやろ?』というような些細な事柄にも ”専門家(プロ)”と呼ばれる人の力を借りようとする。

 

 

別にそれが悪いことだとは思わないし だから世の中(経済)が回っているのだろうし 

私自身、一般人が強気になって器用に髪を扱うようになれば困ってしまうことになるのだけれど。

 

 

 

 

 

けど、餅は餅屋 花は花屋 という話ではなく それ以前の話なのですよ。

 

私はよく 『できるできないではない。 やるかやらないかだ』

と 怠惰で言い訳の多い人にさりげなく言うのだけど 

そうではなく ”興味があるか ないか”の差が作る壁は 想像以上に大きいのです。

 

 

 

私なら人に花やオブジェ(のプレゼントは無いか、、、)をプレゼントするなら 自分より上手くてもプロにお願いするという選択肢はありえない。

 

 

その他、電気ガス工事など 特殊な資格の要る仕事以外は 知らなければ勉強してでも自分でやるのだけど

経理や税務上の手続きなど 数字や法律が絡んだり 感覚が通用しない分野は アレルギーが出るほど受け付けないので

 

人に得手不得手があり 自分でやればそれがどんなに節約になると分かっていても やりたくない気持ちになるのは良く分かる。

 

 

 

できるできないではなく ”やりたくない”のですね。

 

 

 

 

 

兄弟や姉妹というのは 仲が良く反発している訳でなくとも 面白いほど反対方向へ進む。

 

姉がフラワーアレンジに長けている”感性 感覚”タイプなら 十中八九、妹は真逆の”合理性重視”タイプに育つ。

(私は合理的と考えるから自分でするのだけど 苦手なものはハナから他人に振ってしまおうというドライな感じ)

 

 

 

できる人はできない人の気持ちが分からないことが多いが 私は多くのお客さんを見てきたし 嫌いと自覚するものがいかに上達しないか痛烈に感じているので 

時に、できる自分の方が特別で 自分でする楽しさを共有するのは難しい反面 特権であるのだとありがたく思うようにしている。

 

 

 

 

多くの人は花をプレゼントする時に 相手の好きな花を考えると思うけど ベストな組み合わせどころか好きな花を認識している人の方がおそらく少ない。

 

 

 

そんなことよりも花を飾る習慣のない人は 貰った花を花瓶に生けるという作業さえ煩わしく 

芸術の素養がない人は その花にどんな花瓶が合うのかすら見当も付かないので 

そういう人に花をあげるなら 安く簡易的なものでもいいので 花瓶ごとプレゼントするのが一番親切だろう。

 

 

 

あらためて見ると 花と同じくらい花瓶の占める存在感が大きいことに気付く。

料理も美味しく見せる上では 皿は外せない要素になる。

 

”置くだけ”なら誰でもできるのだから。

 

 

 

 

ところで、これは60cm以上のワイングラスを使った 以前の店で飾っていたフラワーアレンジのオブジェ。

トロピカルジュースとストローをイメージしたもの。

 

花からではなくグラスから起こすという順番です。

 

 

 

こっちはイギリスのトリシアギルド(デザイナーズギルド)のファブリックとヘデラ(草)を組み合わせたもの。

生花は賞味期限が非常に短く なかなか高く付くのでアートフラワー(フェイク)やありあわせの素材を組み合わせることがほとんど。

 

 

 

 

 

ちなみに、タイプやその程度も様々なので単純な話ではないのだけど やらない人にとって『やってみよう』と一歩を踏み出すのはとてつもなく大きいことで

 

食事のように惣菜を買えば高く付くから 最低限度の素材を買って並べたり炒めたりすることすら やはりやらない人には億劫な作業らしく

 

冒頭のTENGAをプレゼントした友人も 極めて能力値が高い割に絶対に料理はせずに外食をすることが多い。

 

 

 

 

 

以前、東京に食べ歩きの旅に行った際 狙っていた人気店が想像の10倍は混んでおり 話にならないくらいの門前払いだったけど その後、そこの店主がレシピ本を出していることを知り 

 

100分行列に並ぶくらいなら 100分かけて自分で作るわと早速作ってみたところ 同等くらいのものは出来たのではないかと感じた。

 

 

 

そこで『じゃあみんな自分で作ればいいのに』と 私の結果を聞いたところで それならやってみようという人など おそらく2%いるかいないかだろう。

(ちなみに、イオンモールの中でもひと際寂れた店舗内の狭い本屋に並んだ料理本は 徹底的に『かんたん レンジでできる』という見出しが付いていた。)

 

 

 

 

 

ちょっと目を通してみると 作業自体の難易度は小学生の図工でできる程度だけど 材料を買い揃えるところから始めようとすると 途端にハードルが上がる。

 

 

 

似たような話で ↑の”10分でできるカレー”は 絶対に10分では出来上がらない。

 

『ほんとに10分でできる!』と書かれているけど 材料のタマネギみじん切り ニンニク生姜すりおろし この3つを揃えるところがカウントされていないし そこがまあまあ手間取る。

 

 

 

 

今回のフラワーアレンジの本を貰った妹さんは 包みを開いた時にどう感じたのか?

 

渡したいモノありきではなく 不定期ながらイベントのために見繕った”ガチのプレゼント”は 選定が本当に難しい。

 

 

皆さんなら 友人の新築祝いに何をプレゼントするでしょうか??

 

 

 

自分なら、、、予算が数千円で相手が田舎の一軒家なら 全額フローリングワイパーの交換シート(ウェット)ってとこでしょうかね。。。