もう、少々遅いのかもしれないけど アントニオ猪木さんがお亡くなりになって 彼を悼む記事をたくさんみました。

 

 

 

 

それで今日は格闘技について書きますが 多くの女性は興味ないと思いますので

 

格闘技が好きじゃない方でも 分かる内容で書いたつもりです。

 

(自分は非常に格闘技が好きです。)

 

 

 

 

 

アントニオ猪木といえばプロレス。 

 

 

エンターテインメントとしてテレビに映っていた30年前と今は 『男のぶつかり合い』の形も大きく変わってきた。

 

 

 

 

まず、見る層が全然違う。

 

 

プロレスは、良く言えば”ショー” 悪く言えば”ヤラセ”ですから ”リアルバトル”を見たい人は見向きもしない。

 

 

 

 

プロレスは酒を飲んで 野次混じりで観戦するイメージだけど

リアルバトル愛好者は息を飲んで凝視して 時には自分なりの解説を入れたりするので 

 

そもそもの楽しみ方からして違う。

 

 

 

 

プロレスがショーだということを知ったのはかなり前ですが

彼らのステージに”シナリオ”というものがあるのを知ったのは 

 

ミッキー・ローク主演 映画『レスラー』だった。

 

 

 

 

"ガチ"の戦いなら ラッキーパンチ一発で 試合が1分で終わってしまうこともあるけど 

 

 

毎回毎回、力が拮抗し あたかも命懸けであるかのように客を錯覚させるわけなので ある意味、ガチの格闘家には真似できない芸当ではないだろうか。

 

 

 

それも、中には椅子でぶっ叩いたり 流血することもあるので 時間単価が幾らだったらやるか?とよく考えます。

 

 

 

 

 

一回り年上のお客さんの証言で その方が中学生の頃

ウチのエリアには昔、プロレスの試合もできる体育館があったらしく

 

 

名前は忘れたけど、当時のスター級選手が 犬猿の仲の選手と”因縁の対決”を行うのがそこだったらしいので 

 

『いったいどんな死合いになるんや!?』とたまらずにチケットを買い 

 

 

待ちきれずに試合よりだいぶ早く会場に向かい 運よく選手に合えないかと周囲をうろついていると

 

 

 

 

なんと裏手で、その”犬猿の仲”の選手同士が ニコニコしながらキャッチボールをしていたので 

 

『お前ら仲悪いんじゃねぇのかよー!』と 何か悪いものを見てしまったかのような気分になったと話してくれました。

 

 

 

 

大人になってからだと、そりゃそうだと思うけど 子供ながらにはそう映るのだろう。

昔の戦隊ヒーローの悪役なんて 子供には怖すぎて直視できなかった。

 

 

 

 

 

けど、こういう人も 子供を芯から怖がらせるというプロ意識を持つ名役者だ。

 

 

(悪役キャラで至上最恐は 私が4歳の頃に放映された『宇宙刑事シャリバン』の幹部レイダー であることに異論を挟む人はいないだろう。

今の戦隊モノみたいにオチャラケ感は一切なく 圧迫感が凄まじかった。

 

それに比べると現代のヒーローモノは 『結局、最後は勝つんだろ?』みたいなキレイごとと安っぽさに溢れており 視聴率が下がり続けてるのも納得する。

”子供相手”にすると 子供にすら見向きもされないのだ。 )

 

 

 

 

↑ ヴァンダレイ・シウバ

 

 

”狂犬”と異名の付く選手も ちゃんとルールに則って試合をするし 陰でコツコツとトレーニングもしており

 

 

愚痴と言い訳ばかり吐いて 働きに見合わない報酬と保証を要求する会社の寄生虫と違い 

自分に厳しくマジメな人ばかりだ。

 

 

 

 

格闘技が好きでない人は ”暴力的”だからと思われ そこは分からないでもないけど  

パイプ椅子で殴っても 気絶も骨折もさせない塩梅を絶妙に狙ってるはずだし

 

 

”ルールの変更”によって勝敗が変わってしまうくらい 格闘技はスポーツで 格闘家は”アスリート”でもあるわけです。

 

 

(ロープが張られた四角いリングが主戦場の選手が ”金網のリング”で戦うだけで  感覚に慣れずにボロ負けすることも多いという。)

 

 

 

 

ところで

 

 

 

同じ競技内でルールが変わるだけでも 有利不利が変わるのなら

 

 

『違う競技の人同士が戦えば どんなことになるだろう?』

 

 

と想像しない方がおかしいだろう。

 

 

 

 

 

つまり、”異種格闘技戦”だ。

 

 

 

 

これは決して開けてはいけない”パンドラの箱”で 

 

『誰が一番強いのか!?』というのは 個人の想像上だけで楽しむべき”浪漫”であって

 

 

実際に蓋を開けると その”あっけなさと地味さ”に 

『見ない方が良かったな、、、』で終わりかねない”野暮”なのだ。

 

 

 

 

その最たる試合が 世紀の”緊迫とグダグダの最高潮”

 

 

『アリ VS 猪木戦』だろう。

 

 

 

(アントニオ猪木 VS モハメド・アリ 

グローブを一切着けていないことからも 当時のルールの曖昧さが伝わる)

 

 

 

”プロレス試合”を見慣れていた人なら 当時のこの試合に失望しなかったはずはない。

 

 

けど、本来 戦いとはこういうもので ”ホンモノ同士”だからこそこういう試合になってしまったのだろう。

 

 

 

 

ちなみに、この試合を決着がつくまで続けてたら 個人的には 猪木が勝っていたと思う。

 

 

 

 

 

↓ アクション映画史上最高と名高い”名演”

ジャッキー・チェン VS ベニー・ユキーデ

 

 

子供の頃に 何回巻き戻して繰り返し見たか覚えていない。

 

 

 

『スパルタンX』のラストシーンに見慣れていた若い自分には

アリ猪木戦はどうしようもなく退屈に映ったけど

 

 

逆に、初めてK-1でのリアルファイトを見たときは 誰と誰の戦いだったかすら覚えていないけど 

二人の発する殺気に動悸が打つのをハッキリと感じた。

 

 

 

 

↑ 動画のアクション後に受ける敵役ベニーのインタビューの言葉は紳士そのもので 

 

格闘技の見た目のイメージは 内面性ではなく 表現の一手段でもあることが分かる。

 

 

 

 

 

私は今でも 子供と馬鹿マジメに漫画のキャラで

 

『こいつとこいつだったら どっちが強いか?』 

『こういう条件だったらこっちの方が強いかも』 

『こういう描写があったから これくらい強いんじゃないか?』 と議論することがある。

 

 

 

それは肉弾戦のみで 現代武術の延長なのか? 

 

波動やエネルギー派を使う武術も入れるのか?  

 

超能力者も入れるのか? 等々例にあげるけど

 

 

 

それはあくまで憶測で答えは出ないし YouTubeで誰かが勝手にランキングや格付けしたのを見てガッカリしたり

 

『こいつが1位なわけないやろ!』 『なんであいつが圏外なんや!?』と憤ったり 文句たらたらになることがある。

 

(まあ、他人の憶測にイチイチ付き合う必要もないのだけど、、、

どうせそいつだって、全ての漫画のキャラを知ってる訳じゃないのだから)

 

 

 

 

いずれにせよ、男という生き物にとって 『誰が一番強いのか? どっちが強いのか?』は 興味の尽きない話題のようなのだ。

 

 

 

 

 

そして再び 開けてはいけないパンドラの箱が開かれることになった

 

 

 

 

当時日本のプロレス界で”最強”と呼ばれた 高田延彦 と

 

 

400百戦無敗の男 ヒクソン・グレイシー の戦いだ。

 

 

 

 

”最強” と ”400戦無敗”はどちらが強いのか?

 

 

 

 

(試合開始は 8:10~)

 

 

この試合は ありとあらゆる格闘スタイルの選手を一堂に集めた 『PRIDE』生誕のキッカケになっており

 

 

高田延彦はあっけなく敗れたものの プロレスそのものの汚名を返上するべく 現役プロレスラーが次々と参戦してきた。

 

(つまり、ボクシング レスリング 相撲 柔道 キックボクシング マーシャルアーツ コマンドサンボ 柔術 など全てが各々のスタイルで戦うことになり 参戦しないことで”チキン”扱いされるのは不名誉だったのだろう)

 

 

 

 

それは”開けてはいけない”だけでなく 

 

 

”見てはいけない 知らない方が良いもの”  ”触れてはいけないタブー”も

 

 

”個人の想像だけで楽しむ世界”  ”永遠のミステリー”も 

 

 

 

全てをぶっちゃかしてしまった。

 

 

 

 

それらを全てリアルタイムで見てきた私は 世界中の美食を食べつくしたように腹いっぱいになったが 

 

 

同時に、『己を鍛える』ことの一環で 一つの流派を極めた達人が

 

単なる”強さ”という土俵で無残にも惨敗してしまった現実に言いようのない寂しさを覚えた。

 

 

 

 

そして、裏稼業との繋がりが明るみに出たことからなのか? 残念ながらPRIDEは消滅してしまった。

 

 

 

 

その中での最強説は多々あるが 個人的には

 

 

選手紹介でボブ・サップを『筋肉の二世帯住宅ーー!』と煽った古舘伊知郎をチャンピオンに上げたい。物申す

 

 

 

 

 

なお、格闘技といってもこの話とは関係ないが 昨今 ”ごぼうの党”の奥野氏による

 

”フロイド・メイウェザーVS朝倉未来”戦での 花の贈呈について物議を醸しているらしい。

 

 

 

 

それについて自分は 特に誰の(有識者 有名人の)意見も聞いていないし興味もない。

 

 

奥野氏の本音のインタビューも全ては聞いていない。

 

 

 

 

ただ、これだけは言いたいのは 

 

 

簡単に謝罪はしないで欲しい。 

 

 

批判や炎上ですぐに折れないで欲しい。

 

 

 

本当に自分が悪かったと思うなら認めることも大事だけど

曲げない信念がないなら 最初からやらないで欲しい。

 

 

 

その行為が本当に正しいのか 間違っているのかは誰にも言えないし 多くの人はその判断材料を持っていない。

 

 

 

奥野氏が本気で そういう形をもって主張するには 彼にしか知らない側面があったのかもしれないから。

 

 

 

 

多くの批判を浴びながら主張することよりも 

 

発言を取り消して多数に迎合するのが 一番株を下げる。