巷には 『トンデモ健康法』 が溢れているが

 

 

 

まことしやかに そして”それっぽく”書かれているので

 

 

 

真偽を見極められず 鵜呑みにしてしまう人はいるだろう

 

 

トンデモ = 

とんでもない」から派生した表現で、現実常識から逸脱した趣旨内容荒唐無稽主張などを含むものを指す語。「トンデモ本」「トンデモ説」「トンデモ物件」のように、接頭辞的に名詞に付けて用いられることが多い。

と学会提唱した「トンデモ本」が「トンデモ」表現端緒とされる。

 

 

 

 

 

 

その筆頭が ”食べて痩せる健康法” でしょう

 

 

 

 

 

 

 

この理屈は ”基礎代謝を上げる(と思われる)食物を摂ることで

 

 

 

運動したことと同じ効果をあげる” と言い換えることもできる

 

 

 

 

 

 

 

それができてしまうのなら 最初から”痩せる目的”で ジムに通う

 

 

 

必要が無くなってしまうんだけど そんなことは可能なんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

単純に 痩せる=太らない を考えるときに焦点を当てるのは

 

 

『糖質 ≒ 炭水化物』 ですね

 

 

 

 

 数ある健康本の中でも 特に”糖質と肥満”やそれについての

 

 

 

誤解を詳しく書いてあるので 痩せたい人にはオススメの良書です

(けど、ちょっと極論すぎる書き方もしてあるので いろんな本と見比べるといいかと思います)

 

 

 

 

けど、それで終わってしまっては意味がないので

 

 

違う角度から 切り込んでいきたいと思います

 

 

 

 

 

 

 

”健康ビジネス” の根幹は (私個人の解釈ですが)

 

 

 

人間の身体は不完全で 健康を維持するためには

 

 

 

外から”特別なもの”を摂取しないといけない と刷り込むことです

(薬も含めて)

 

 

 

 

 

ここで今回”特別視”されたのは オートミール です

 

 

 

 

 

 

一般的に主食とされている『米や小麦』の代わりに 

 

 

 

オートミールをメインで使うといったメニューが作られています

 

 

 

 

 

 

しかし、痩せる目的で取り上げられたこの オートミール は

 

 

 

燕麦(エンバク)といって (まあ、麦 ですな)

 

事典によると

 

 

小麦(全粒粉)に比べて 100gに対する栄養素は

 

 

 

あらゆる成分において下回っており 

 

 

 

炭水化物を見ると オートミールの方が高いことになっています

(オオムギ=エンバクは7分づきになっているが 食べられる状態までもっていくと7分)

 

 

 

 

 

単純に オートミールの方が太りやすいと分かります

 

 

 

 

 

可食部100gを野菜と比べると 穀物の方が圧倒的に炭水化物が

 

 

 

多く、穀物は野菜に比べ 栄養摂取の効率が悪いとみられます

 

 

(野菜は炭水化物がないと勘違いしたイメージを持っている人は多いが、実は野菜の水分以外の多くは炭水化物なのだ)

 

 

 

 

 

もちろん、痩せたければ 野菜を食べていた方が効率が良く

 

 

 

オートミールは ”白米や白パンよりはマシ”程度でしかありません

 

 

 

 

 

 

以前も書いたように 穀物=主食 はあくまでもその土地や

 

 

 

気候に合わせて生まれただけであって 本質は全て同じです

 

(近年は 小麦=悪 という単純な構図が作られ、米やオートミールに目が向けられているけど、栄養素の有無は精白するかしないか? そこだけしかない)

 

 

 

 

 

 

言い方は悪いかもしれませんが 

 

 

 

雑誌の特集は無責任でいい加減なものが多く 本質よりも

 

 

 

手軽で話題性のあるものばかりが集められます

 

 

 

 

 

 

 

少し調べれば分かることですが 本質的な部分を知らない人から

 

 

 

すれば”それっぽく”書いてあるので分からないでしょう

(実際に行うと いつまでも結果が出ずに嘆くことになるが 何故結果が出ないのか?特集の内容がそもそも間違っていたのか?そこに辿り着くことができない)

 

 

 

 

 

もう一つ  『一日4食』で痩せる という特集 

 

 

こういったダイエット法の致命的なポイントは 

 

 

 

トレーナーと同じ熱量がなければ 続けられないことと

 

 

 

 

このトレーナーはまだまだ若いのかもしれないけど 年齢と共に

 

 

 

代謝は必ず落ちてくるので 食べた分をそのままトレーニングで

 

 

 

消化し続けるのは 体力的に限界が出てくることが想像できる

 

 

 

 

 

 

 

こういう身体を作り維持するのは 単に何を食べるかの手法でなく

 

 

本人のヤル気ひとつにかかっている事実を受け入れよう

 

 

 

 

 

項目5 以外はツッコミどころしかなく 項目ひとつでブログ記事が

 

 

 

一つ書けてしまうくらい ”トンデモ理論”が並べられている

(今回はあくまで”触り”なので いずれもっと深く本質の部分を書いていきたい)

 

 

 

 

 

最後に 健康意識が”高いであろう人”の多くが勘違いしている

 

 

 

スムージー について

 

 

 

 

 

痩せたい人にとって 致命的な行為が

 

 

 

噛まない ことでしょう (健康を考えたときにも)

 

 

 

↓ さっきの 『医者が教える食事術』より

 

 

特集にある素材は 決して悪いものを使ってはいませんが

 

 

 

本当に忙しすぎて食べる時間がないのでなければ

 

 

 

噛まずに(唾液で分解せずに)胃に放り込むのは愚の骨頂です

 

 

 

 

 

 

ここでは、今流行りの”腸活”に触れていますが

 

 

 

”腸の疲れは体の疲れ” というように 腸の負担を減らすことは

 

 

 

有意義なことでしょう

 

 

 

 

 

 

しかし、何を食べるか?と 食材に注目することはあっても

 

 

 

噛んで唾液で分解することなく 胃腸へ丸投げすることが

 

 

 

どれほど負担がかかっているかは 悲しいほど軽視されています

 

 

 

 

 

 

”腸活”というワードが一人歩きして それに付随した商品ばかりが

 

 

 

売れて、結果が伴わないのは 本当に大事な部分が

 

 

 

スッポリと抜け落ちてしまってるからでしょう

 

 

 

 

 

 

本当はもっと一つ一つ深く解説したいのですが

 

 

読む方の集中力が持たないと思うので いずれ個別で書きますが

 

 

 

 

 

なぜこういった お手軽な”痩せるエセ健康法”や

 

 

 

健康ビジネスが出回るかというと それは単に

 

 

 

 

 

 

現代人が 食欲を抑えられないから

 

 

 

 

 

ただそれだけです

 

 

 

 

 

 

『人類にとって 食 は最大の暇つぶし』

 

 

 

という言葉があるんですが 言い得て妙です

 

 

 

 

 

 

中世の貴族は 食べ過ぎが身体に悪いと分かっていても

 

 

 

それを抑えることができなかったので 食べるだけ食べてから

 

 

 

鳥の羽根を喉にあてて 吐いていたと言われています 

 

 

 

 

 

 

それくらい人間と食は 

 

 

栄養摂取だけでは終わらない 因縁の関係なんです

 

 

 

 

 

 

最後の最後に 痩せやすい人の決定的なポイントは

 

 

 

動いてなくても 頭を使っているのです

 

 

 

 

 

 

脳の消費エネルギーはそれだけで 全体の3分の1 を

 

 

 

使っていますが ”思考”におけるエネルギーの消費量にも

 

 

 

個人差があるので 単に食べる量や動く量だけで

 

 

 

痩せる痩せないも決まらないのですね

 

 

 

 

 

ただ、誤解のないように 一応書いておきますが

 

 

 

ブログ中にもあるように 私自身は食に対するこだわりや執着は 

 

 

 

幼少の頃から強く 決して”食文化”を否定するつもりはなく

 

 

 

それどころか、一番の趣味といっていいくらいです

 

 

 

 

 

それよりも 自らの利益を出すために 必要以上の食事

 

 

 

摂らせようとする企業の存在や それによって起こる体調不良や

 

 

 

体系的コンプレックスを ”根本的に解決させることのない”

 

 

 

健康ビジネスが横行しているのが問題なんです