先日、歯科医師会の皆さんの開催する勉強会に行ってきました。
歯や口の健康は、単純に歯と口だけにとどまらず、全身の健康に影響することが、統計的にも明らかになっています。
歯周病患者が、そうでない人に比べ、がんや脳梗塞、糖尿病、認知症などを発症しやすかったり、
予防医療に投資することで、健康寿命を伸ばし、医療費全体を抑制しようというのは、国にとっても、地方自治体にとっても喫緊の課題です。
それは、財政の視点でも、国民市民一人ひとりの豊かな人生という視点でも、大事なことです。
そして、ここで言う「予防医療」には、定期的な健康診断があり、そこには「歯科健診」が重要な役割を占めます。
「病気を予防するための投資」という意味では、スポーツ環境の整備や、高齢者のおでかけの促進も含まれるでしょう。
これらの方向性を確かなものにしていくためにも、多くの市町村・都道府県に見られる「口腔保健推進条例」の制定が、この堺でもあるべきでしょう。
「何才まで生きられるか」ではなく、「何才まで健康でいられるか」。
超高齢社会における、行政の大事な視点だと思います。